例えば・・・
こんな症状でお困りの方、ご相談ください
内科Internal Medicine

感染症や生活習慣病など内科全般について診療を行います。わかりやすい説明を心がけていますので、お困りの症状があればご相談下さい。


専門医による診療や、詳しい検査、入院治療の必要があると判断したときは、適切な医療機関にご紹介いたします。また、近隣の医療機関と連携しており、CTやMRI、内視鏡検査も、当院から直接予約を入れることができ、結果も当院でご説明します。


長い目で見てリバウンドを避けるために

肥満の治療で最も大切なのは、栄養管理と運動です。ナビタスクリニックでは栄養指導・運動管理のお手伝いをいたします。ただし、各種検査や、それにもとづく医師の判断によっては、肥満治療薬を検討することもあります。

 

 

【なぜ肥満はよくない?】

いずれにしても、肥満は体内の炎症と密接に結びついていることが多くの研究からわかってきました。

これらの炎症は、がんや糖尿病などの生活習慣病の発症や悪化とも大きく関連すると考えらています。

健康の観点からも、肥満解消に取り組むことが欠かせません。ぜひナビタスクリニックの医師にご相談ください。長期的な視点を持って、一緒に向き合っていきましょう。

糖尿病の治療目標は?どうすればいい?

糖尿病があっても、血糖をコントロールして、糖尿病がない人と同じ健康寿命を目指すのが治療の目的です。

【糖尿病とは】

 

糖尿病とは、慢性的に血糖値が高くなる病気です。慢性的に血糖値が高いと、全身の血管が傷み、神経や眼、腎臓など毛細血管の集まる臓器がダメージを受けます(糖尿病の慢性合併症)。生活の質(QOL)の低下のみならず、命に関わります。

 

 

 

【どうやって血糖値をコントロールする?】

 

 

糖尿病の進行を少しでもくい止め、合併症を防ぐため、血糖値を安定的に穏やかに保つ(血糖コントロール)が大切です。

血糖コントロールには、まず食事と運動が大切です。加えて、による治療があります。

 

 

●食事療法●

食事によってからだに取り込まれる糖の量やエネルギーのバランスなどを調整します。

 

●運動療法●

運動によって、糖が使われ、血糖値を下げることができます。また、筋肉の量が増えれば、糖がからだに取り込まれやすくなります。その上、脂肪が減ることで、血糖値を下げるインスリンが効果を発揮しやすくなります。

 

●薬物療法●

糖尿病の薬には多くの種類があります。飲み薬では、インスリンの分泌や効き具体を高めるもの、食事でとった糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射だと、インスリンの分泌を促す注射や、インスリンそのものを外から補う注射があります。

 

 

 

ナビタスクリニックに定期通院し、検査を行いながら、血糖コントロールに努めている患者様も多くいらっしゃいます。一人ひとりに合った薬を処方いたしますので、ぜひごうだんください。

風が吹いても痛い!なぜ起きる?

 

 

痛風は、尿酸の血中濃度が高いこと(高尿酸血症)が原因で、尿酸の結晶ができ、関節に沈着・蓄積して起きる病気です。

 

 

●尿酸結晶はイガグリのようにトゲトゲで、この結晶を白血球が処理する際、痛風発作(急性関節炎)を起こします。関節など溜まりやすい部位とその周辺が、激烈な痛みに襲われます。

 

●最初の発作では、4日~1週間ほどで痛みはとれて、10日もすると完全に消えることがほとんどです。 しかし放っておけば、多くは最初の発作から1~2年後に再発します。

 

 

●また、高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全となります。

 

 

 

【発作の予防はどうすればいい?】

 

 

●尿酸はたえず体内で作られていますが、菜食を主とした食生活に切り替え、尿酸が体内で増えすぎないようにすることが大事です。

 

●とくに「プリン体」と呼ばれる物質を多く含む食品を避けるべきと言われ、プリン体接種は1日400mg上限が基本とされています。

 

● 高プリン体食品の代表的な例は、鶏レバー、アンコウの肝、マイワシの干物、カツオなどです。

 

 

●加えて、定期的な血液検査(尿酸値と腎機能検査等)に基づき、内服薬で血中尿酸値をコントロールします。

 

 

 

ナビタスクリニックにも定期通院されている患者様は多くいらっしゃいます。ぜひご相談ください

 

太っていなくても「脂質異常」、何が問題?

 

 

 

脂質異常とは、脂質の中でも特に、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多過ぎる、あるいは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎる、など、血中にとけ込んだ脂肪の量やバランスが悪化した状態です。

 

 

 

【放っておくと何が起きる?】

 

脂質異常症は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちですが、確実に動脈硬化を進行させます。

 

 

LDLコレステロールは、余分なコレステロールを血管の壁に沈着させ、動脈硬化を引き起こします。HDLコレステロールは使い

 

終わって余ったLDLコレステロールの回収役なので、少なければやはり動脈硬化が進みます。

 

動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めます。 

 

 

 

ナビタスクリニックでは、脂質異常に対し、食事指導、運動指導、薬物療法を行っています。 まずは食事や運動といった生活習慣を改善し、経過を観察します。生活習慣を改善して体重が減ると、コレステロールや中性脂肪の数値は下がることが多いためです。

 

 

それでもなかなか数値が下がらない方に、薬物治療を並行して行います。まずはぜひご相談ください。一緒に長期的に向き合っていきましょう。

漢方医学と西洋医学、何が違う?

 

 

ナビタスクリニックでは、西洋医学にもとづく診断や治療に、漢方治療をプラスした診療を行っています。

 

 

【なぜ漢方をとり入れるの?】

 

漢方医学と西洋医学とでは、見ているものが違います。

 

〇漢方医学

病気を持つ「人」がターゲット。それぞれの体質や心身の状態に応じて薬を変え、自然治癒力を利用して治す。


〇西洋医学

病気が起きている器官やメカニズムに着目し、ピンポイントで治す。病気ごとに治療法や薬が決まっている。

西洋医学ではあまり考慮されない個人の体質や状態を、漢方ではメインにとらえ、体質や体調の改善を図ることで治癒をめざします。

 

 

【医療機関での処方をお勧めする理由】

 

漢方薬によっては、ドラッグストアなどでも市販されています。多くはマイルドに効くよう作られているため、軽い症状では使いやすいでしょう。

 

一方で、漢方薬は体質の見極めが重要で、判断を誤ると効果がなかったり、体調を悪化させることもありえます。

また、即効性がほしい場合など、西洋薬との併用が望ましいこともあります。その場合、効果や安全性の観点から、飲み合わせが問題となります。

 

適切な服用のために、医師や薬剤師に相談するのが安心です。

 

ナビタスクリニックには、漢方に精通した医師もおります。ぜひご相談ください。

舌下免疫療法ってなに? 花粉症が治るってほんと?

ナビタスクリニックでは、アレルギー血液検査に基づき、アレルギー性鼻炎(花粉症ほか)治療、や発作を鎮めるエピペン処方を行います。

スギ花粉症やダニアレルギーの根治を目指せるのが「舌下免疫療法」です。

 

 

【舌下免疫療法とは】

100年異常昔から行われてきた「アレルゲン免疫療法」の1つです。からだをアレルギー物質(アレルゲン)に慣らして、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できます。

 

 

●開始できる時期はいつ?

スギ花粉症の場合は、花粉の飛散時期が過ぎた6月〜11月下旬頃に始めます。スギ花粉が飛んでいる時期は治療を新たに開始することはできません。スギ花粉(アレルゲン)に対し、体の反応性が過敏になっているためです。

 

ダニアレルギー性鼻炎の場合は、一年中いつでも治療を始められます。

 

●どれくらい治療を続けるの?

少しずつ投与して体を慣らすことからはじめるため、数年継続して服用します(3年以上推奨)。そのため定期的な受診が重要です。

 

●いつから、どれくらい効果が続く?

正しく治療が行われると、スギ花粉症では初めての花粉飛散シーズンから、ダニアレルギー性鼻炎では治療開始の数ヶ月後から、効果を感じられます。

 

年単位で継続することで、アレルギー症状を治したり、治療終了後も長期にわたり効果が期待できます。症状が完全におさえられない人もいますが、それでも症状をやわらげ、対症療法薬の使用量を減らすことが期待できます。

 

●副作用は?

アレルゲンを投与することから、服用後にアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに強いアレルギー症状が発現するおそれがあります。そのため、かならず医師の前で服用します。

 

●子供も治療できる?

小児の患者さんも舌下免疫療法は行えます。

 

 

舌下免疫療法は実施できる医師が決まっています。ナビタスクリニックにも実施できる医師がいますので、ぜひご相談ください。

いびきがひどい人は、睡眠時無呼吸なの?

 

 

いびきはノドが振動している状態ですが、ノドがさらに狭くなると、息を吸うときに気道の壁が吸い寄せられて閉じ、息が吸えない状態になることがあります(無呼吸[閉塞型】)。 それが頻繁に、1時間に5回以上起こり、様々な症状が引き起こされるのが睡眠時無呼吸症候群です。

 

 

【いびきは発見の手がかり】

実際、睡眠時無呼吸症候群の発見の手がかりはいびきです。「昔からいびきはかいていたが、最近激しくなった」「息が止まっていると言われた」「昼間の眠気で困るようになった」など、心当たりのある方は、受診して検査をお勧めします。

 

 

【ご自宅で検査が可能です】

ナビタスクリニックでは、いびき・無呼吸の簡易検査を実施しています。簡易検査はご自宅で行えますので、長期的な治療の間、無理なく定期的に経過を確認できるのがメリットです。

 

 

【CPAP(シーパップ)とは?】

鼻マスクから空気を送りこみ、ノドの内側から膨らませて、息を吸おうとするときにノドが狭まるのを防ぐ方法です。


この方法はほぼ100%の患者さんで有効で、睡眠の質が高まる結果、重症患者さんも虚血性心臓病や脳血管障害の予防につながります。

 

ナビタスクリニックでも、CPAPを導入された患者さんの多くが、夜ぐっすり眠れて昼間の眠気がとれ、集中力・意欲の高まりを実感されて非常に驚かれ、喜ばれています。

高血圧ってどんなもの?放置したら?



【高血圧とは?】

 

診察室でのくり返しの測定で最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。



【高血圧の90%は原因不明】

 

血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。

 

血圧の高さは、心臓が血液を押し出す力、血管の弾力性と拡張具合、様々な内臓から分泌される物質など、多くの因子で決まります。

 

原因の判らないものを「本態性高血圧」といい、高血圧症の約90%がこれに入ります。遺伝的な因子に加え、以下のような環境因子が関与しているため「生活習慣病」とされます。

 

・過剰な塩分摂取

・肥満

・過剰飲酒

・精神的ストレス

・自律神経の調節異常

・運動不足

・野菜や果物(カリウムなどのミネラル)不足

・喫煙

 

なお、血圧は常に変動しています。通常は朝の目覚めとともに上昇し、日中は高く、夜間・睡眠中は低くなります。また、冬は夏より高くなります。



【高血圧と動脈硬化・心疾患】

 

血管の壁は本来弾力性がありますが、高血圧状態が長く続くと血管はいつも張りつめた状態で細かな傷がつき、次第に厚く硬くなります。高血圧による動脈硬化です。

 

この動脈硬化は、大血管にも、小血管にも起こり、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症、心筋梗塞、眼底出血などの原因となります。

 

また心臓も、高い血圧にうち勝つために無理をすることになり、心臓肥大が起こり、心不全になることもあります。

こうした合併症を予防するためには、血圧の正常化が大事です。上記の環境因子に気をつけた上で、なお高血圧が改善されない場合は、薬による治療を行います。

 

ナビタスクリニックにも定期的に受診して高血圧治療をされている患者様が多くいらっしゃいます。高血圧は自覚症状がほとんどないため、受診をやめてしまう方もおられますが、長期的な健康維持のために、一緒に頑張っていきましょう。

不整脈ってなに?



心臓が正常に拍動しない状態を「不整脈」と呼びます。通常、心臓は1分間に60~70拍で規則的に収縮しますが、このリズムが崩れることを総称して不整脈と呼んでいます。

 

不整脈には多くの種類があり、放置していてもよいものから、命に関わるものまでさまざまです。症状も多様で、何も感じないこともあれば、救急車を呼ぶべき激しいものもあります。



【不整脈の症状】

 

動悸、めまい、息切れ・息苦しさ、重症だと失神、突然死

 

  • 頻脈性不整脈:

・拍動が異常に速くなるタイプの不整脈。

・激しい動悸や胸の不快を感じることが多い。

・心臓の血液を送り出す力が落ちるため、疲労感や息苦しさ、意識が遠くなるようなめまい、ふらつきを生じることも。

・重症の場合、失神や突然死をきたすことがあります。

 

  • 徐脈性不整脈:

・拍動がゆっくりになるタイプの不整脈。

・疲労感や息切れ、めまいなどの症状が現れます。

・重症の場合、失神や突然死をきたすことがあります。



【不整脈の原因】

 

不整脈には、原因があるものと、原因がはっきりしないものがあります。

 

[原因がはっきりしている不整脈]

  • 心筋梗塞や心筋症など心臓自体に病気がある場合
  • 甲状腺ホルモン、血液中の電解質イオン、自律神経の活動などに異常がある場合に、
  • 服用している薬の副作用で不整脈を生じることもあります。



[原因がはっきりしない不整脈]

  • 異常な電気刺激を発生させる部位が、生まれつき存在しているか、年齢に伴って形成された結果生じます。
  • 高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病
  • 喫煙、過度の飲酒、精神的ストレス、睡眠時無呼吸などの心臓に負担をかける要素

→複合的に合わさって起こりやすくなる不整脈もあります。



【頻脈性不整脈の治療】

 

頻脈性不整脈は、上室性と心室性に分けられます。

 

・上室性の場合、基本的には良性で、発作時に命に関わる状態になることはほとんどありません。

・心室性の場合でも、不整脈以外の病気が心臓になく、心臓が収縮する力が正常であれば、良性で命に関わることは稀です。

・心筋梗塞や心筋症などで心臓が収縮する力が低下している状態で生じた心室性不整脈は失神や突然死をきたす場合があります。

 

ナビタスクリニックでは、抗不整脈薬などの飲み薬を処方します。根治にはいずれの頻脈性不整脈もカテーテルアブレーションが有効で、その場合は適切な病院に紹介を行います。

ドキドキ動悸がする・・・放っておいて大丈夫?


動悸とは、自分の心臓の拍動(心拍、ドキドキという動き)が強く感じられ、不快感や違和感を自覚する状態です。脈拍が速くても、遅くても、普通であっても、その脈拍がいつもと違うと感じるだけで動悸と表現されます。

 

心臓は1分間に60~70拍で規則的に収縮しますが、このリズムが多い、少ない、本来起こらないタイミングでの収縮など、正常範囲から崩れ(不整脈→「不正魔脈って何?」をご参照ください)、それをを自覚した場合に動悸という症状になります。

 

また、不整脈がなくても、心臓弁膜症や肥大型心筋症などで心臓の本来の動き方・働き方から逸脱する場合にも、動悸を感じることがあります。



【動悸が起きやすいのはどんな人?】

 

動悸の主な原因となる不整脈は高齢者に多い病気ですが、若い人にも起こり得ます。


不整脈のなかでも最も多い心房細動は、加齢とともに増え、女性よりも男性に多いことが知られています。


その他、動悸を起こす原因はさまざまですが、生命に関わるような病気が隠れている場合もあります。動悸を感じたら内科を受診しましょう。



【動悸を起こす深刻な病気】

 

きびしい病気だと、以下が考えられます。

 

  • 心房細動

心房がけいれんするように不規則かつ頻回に収縮する。血栓・塞栓症の原因にもなる。

 

  • 心臓弁膜症

血液の逆流を防止している心臓内の弁がうまく機能せず、血液が逆流したり、流れが悪くなったりする。

 

  • 鉄欠乏生貧血

体内に貯蔵している鉄の量が減って赤血球を作れなくなり、全身が酸欠に陥った状態。

 

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺ホルモンの過剰分泌により、頻脈となる。暑さを感じ、体重減少や疲労感などが起こる。

 

  • パニック障害

特定の状況でパニック発作(突然の強い不安により、神経症状が出る)が起こり、人によって動悸や頻脈が生じる

 

甲状腺や副腎、膵臓などから分泌されるホルモンのバランスが大きく乱れた状態です


全身のホルモンバランスは、複数の臓器がうまく統制をとることで調整されています。 内分泌異常が起こると、全身各所にさまざまな症状が現れます。よく知られているのが以下の病気とその症状です。

 

【バセドウ病】(甲状腺機能亢進)

甲状腺ホルモンの分泌が異常に増え、新陳代謝が過剰になって様々な症状が出ます。男女比約1:4~5で女性に、20〜40代に多いという特徴があります。

 

・異常な暑さと発汗
・全身倦怠感や軽い疲労感
・手の震えや体の揺れる感じ
・眼球が突出し、物が二重に見える
・頻脈や不整脈
・情緒不安定、神経過敏、集中力低下などの精神症状

 

【橋本病】(甲状腺機能低下)
体の中の新陳代謝が停滞し様々な症状が出ます。40〜50才代の女性に多い特徴があります。

 

・動悸・息切れ
・からだのむくみ
・手足の冷え
・動作が緩慢になる
・意欲低下や記名力低下といった精神症状

 

ナビタスクリニックでは、甲状腺に関する血液検査、内服治療を行います。必要に応じて専門医に紹介いたします。

小児科Pediatrics

[中学3年生まで]


小さなお子さんは自分で症状を説明できないため保護者の方の話をよくお聞きし、診察の上で正確に診断し、小児科学の基本に則った偏りのない正統的な治療をおこなっています。原則として保護者の方のご同伴をお願いします。


お困りの症状がありましたら、まずはご相談下さい。専門医による診療や、詳しい検査、入院治療の必要があると判断したときは、適切な医療機関にご紹介いたします。

【一般小児内科】

風邪、インフルエンザやコロナ、各種感染症、下痢、嘔吐、その他何でもご相談ください


【アレルギー】

食物アレルギー、花粉症、ぜんそくなど、気になる症状がありましたらご相談ください。


【小児腎臓内科】

諸橋医師が専門です。検診で指摘された尿潜血や尿たんぱく、腎炎後のフォローアップ、夜尿症治療なども行います。


その他、必要があれば適切な医療機関にご紹介いたしますので、まずはご相談ください。

ワクチンの同時接種を推奨しています 

 

※小児の推奨接種スケジュールは日本小児科学会HPよりご確認ください。

 

※任意接種のワクチンは、どの自治体にお住まいの方でも接種が受けられます。価格は「ワクチン各種」よりご確認ください。

自治体の乳幼児健診、保育園や幼稚園の入園前検診なども承っています。お電話にてお申し込みください。

皮膚科Dermatology

症状や悩みの解消・改善はもちろん、皮膚の病気は目に見えますので美容にも配慮して、患者様それぞれのご要望に応じた治療をご提案します。どうぞお気軽にご相談下さい。

 

湿疹と蕁麻疹(じんましん)はどう違う?

 

湿疹・じんましんは、ごくありふれた皮膚の病気で多くの方が聞いたことがあるかと思います。皮膚に「かゆみ」や「赤み」がでる点で湿疹・じんましんの両者は似ていますが、以下のような特徴があり異なる病気です。

 【湿疹】

●外的もしくは内的な刺激による皮膚(特に表皮と呼ばれる皮膚の一番外側の部分)の炎症によって、赤み(紅斑)、ぶつぶつ(丘疹)、小さな水ぶくれ(小水疱)などが混ざった皮膚の状態を意味する総称で、多くはかゆみを伴います。

●湿疹は皮膚の状態による総称ですので、いろんな皮膚の病気(乾燥性皮膚炎、接触性皮膚炎や刺激性皮膚炎など)が含まれる可能性があります。

●徐々に出現し、数日間は続くことが多いです。

●一般的な原因としては、皮膚の乾燥、ある物質への接触(洗剤、化粧品、ほこり、金属や汗など)、外的な力(衣服の締め付けによる摩擦など)、薬などがあげられます。

【じんましん】
●皮膚の状態として、かゆみを伴い、わずかに盛り上がった発疹(膨疹)と赤み(紅斑)があります。

●数時間で出たり消えたりするのが特徴的で、引っ掻いたりしなければ、原則、皮膚に痕(黒くなるなど)は残ることはありません。数時間すると身体の別の部分に出現することもあります。

●多くは2週間程度症状が継続する急性じんましんですが、なかには6週間以上続いて慢性じんましんとなってしまうこともあります。

●じんましんは、アレルギー反応である可能性もゼロではありませんが、ほとんどの場合は特定のアレルゲン(アレルギー反応の原因物質)が存在しない、非アレルギー性の反応によるものです。

【治療について】

 

湿疹:

●基本的な治療として、炎症を抑える目的で湿疹のひどさや塗る部位に応じて弱い~強いステロイド外用薬が用いられます。

●原因の関与が疑われる場合は、その原因を避けることが重要です(洗剤が原因として疑われる場合、手袋をして洗い物をするなど)。また、皮膚に乾燥があれば保湿剤も併用されます。

●かゆみが強い場合(夜かゆくて起きてしまうなど)、一時的に抗ヒスタミン薬(眠気の出にくいもの)の内服も併用されることがあります。

 じんましん:

●基本的な治療として、抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬(眠気の出にくいもの)の内服が用いられます。

●急性じんましんであれば、2週間程度の内服で済むことが多いですが、慢性化してしまった場合は数カ月から数年内服が必要となることがあります。

●抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬1種類だけで治りにくい場合は、抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬を増量もしくは2種類用いたり、さらに抗ヒスタミンH2受容体拮抗薬、抗ロイコトリエン薬やトラネキサム酸の内服を併用することがあります。それでも治りにくく日常生活に苦しむ場合は、注射薬で治療することもあります。

 

●じんましんは、放置すると悪化して治りにくくなることが知られているため注意しましょう。

色々なタイプの水虫

水虫は「白癬菌」と呼ばれる真菌(カビの一種)による皮膚の感染症で、ごくありふれた皮膚の病気です。

 

【水虫のタイプ】

水虫のタイプは、症状のある部位と皮膚の状態に応じで以下のように一般的に分類されまます。なお、複数の水虫を同時に発症している方も中にはみえます(例えば、爪白癬と足白癬など)。

 

  • 趾間(しかん)型足白癬
  • 足の指の間(趾間)が赤くなったり、カサカサし皮がむけたりする水虫。
  • 患部から浸出液(皮膚の傷口からでる液体で、主に血液の血漿と呼ばれる成分からなります)が出てジュクジュクしたり、痒みが強いことが多い。

  • 角質増殖型足白癬
  • 足の裏〜側面にできる水虫で、特にかかと部分の角質が厚く、ザラザラしてくるもの(過角化)。時にひび割れて痛みが生じることもある。
  • 基本的に痒みなどの自覚症状がないことが多い。

  • 小水疱型足白癬
  • 足の裏や縁にプツプツとした2-3㎜程度の小さな水ぶくれ(小水疱)ができ、通常、強い痒みを伴う。

  • 爪白癬
  • いわゆる「爪水虫」のことで、足の爪が厚く白っぽく濁る。手の爪にもできることがあります。
  • 症状が進むと爪の色が黄色や黒色に変色し、爪が脆くなってボロボロと崩れやすくなる。

  • 体部白癬
  • 一般的に「たむし(ぜにたむし)」と呼ばれるもので、足や頭を除いた体の皮膚に円形~楕円形に皮がむけて、周辺が赤み(紅斑)を帯び、小さな水ぶくれ(小水疱)で辺縁を取り囲まれ、中心部がやや治ってきたようにみえるのが特徴。

  • 頭部白癬
  • 一般的に「しらくも」と呼ばれるもので、頭皮の皮がめくれてきて、髪の毛が抜けてくる落屑斑型(脂漏型、シラクモ型とも呼ばれます)、頭皮の毛穴のところに髪の毛がとぐろを巻いた黒点にようにみえる黒点型、毛穴の周囲に炎症を伴い赤み(紅斑)が強く、時に浸出液を伴いジュクジュクし髪の毛が抜けてくるケルスス禿瘡(「とくそう」と読みます)型に頭皮・髪の毛の状態に応じて分類されます。柔道などの格闘技を行っている方に見られることが多いと言われています。

【水虫の検査】

 

  • 真菌検査

かゆみの症状や皮膚の状態だけでは、湿疹やかぶれなどとの鑑別が専門医でも難しいため、診断を確定するために、患部の皮膚や爪の一部分、もしくは髪の毛を顕微鏡で確認することが必ず必要となります。この検査では、患部の皮膚や爪を少量こすりとったり、髪の毛を抜いて顕微鏡で白癬菌の有無を調べます。なお、爪白癬においては、顕微鏡検査で白癬菌が見つからないものの、爪の状態として疑わしい場合は、デルマクイック爪白癬という迅速検査キットにて免疫学的に白癬菌の確認を補助的に行うこともあります。

 

【水虫の治療】

 基本的に抗真菌薬の塗り薬で治療しますが、各病型によって抗真菌薬の内服薬を優先的に使用したり少し治療方針が異なります。

趾間型および小水疱型足白癬:

●抗真菌薬の塗り薬が基本ですが、土踏まず含めた足の裏全体~足の指の間、そして足の指の背、足の縁、かかとの上まで症状のない部分含めて全体的に塗るのが治療のポイントです。

●水虫の症状がなくなっても最低1カ月は塗ることが再発予防の観点から推奨されています。

●抗真菌薬の塗り薬はクリームタイプが多いですが、ジュクジュクした部位に塗るとクリーム自体の刺激によって刺激性皮膚炎をおこしますので、その際は軟膏タイプの塗り薬を使用します。

●セルフケアも重要です。足は毎日洗い、しっかり拭いて乾燥させましょう。足を蒸らさないことも重要で、毎日きれいな靴下を履き、汗をかいたら靴下を履き替えたり、履いた靴は乾燥させるなどして毎日同じ靴を一日中履くのを避けましょう。

 

角質増殖型足白癬:

●治療の基本方針は他の足白癬と同様に塗り薬です。

●ただし、塗り薬だけでは治りにくいことが知られており、抗真菌薬の内服薬が通常併用されます。

●抗真菌薬の内服には、採血検査が定期的(通常、内服開始前、その1か月後、それ以降は2か月ごとのペース)に必要となってきます。

体部白癬:

●治療の基本方針は小水疱型や趾間型足白癬と同様に塗り薬となります。

●塗り薬が塗りにくい部位(背中など)や広範囲に外用する必要がある場合などには、抗真菌薬の内服薬も併用も考慮されます。なお、抗真菌薬の内服には定期的な採血が必要となります。

爪白癬:

●爪白癬の治療は、治癒率の高さから基本的に抗真菌薬の内服による治療が優先され、定期的な採血が必要となります。

●薬の飲み合わせの観点から内服が難しい場合や肝臓に病気などがあり内服薬が適さない場合は、塗り薬で治療しますが、治療期間は約1年程度と通常内服での治療よりも長くかかります。

頭部白癬:

 

●頭部白癬の治療は、塗り薬の効果が乏しいため、基本的に使用せず、抗真菌薬の内服にて治療し、内服中は定期的な採血が必要となります。

アトピー性皮膚炎ってなに?

日本皮膚科学会ではアトピー性皮膚炎は、悪くなったりと良くなったりを繰り返すかゆみのある湿疹を主な皮膚症状とする疾患のことで、患者さんの多くは「アトピー素因」を持っていると定義されています。

ここで、「アトピー素因」とは、ご家族やご自身に喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎そしてアトピー性皮膚炎のいずれかの既往があること、もしくは、IgEと呼ばれる抗体を産生しやすい素因があることとされています。

 

【アトピー性皮膚炎の診断基準】

 

●世界的には1980年に作られたHanifin & Rajkaの診断基準が一般的ですが、日本ではより簡便な日本皮膚科学会の診断基準が広く使用されています。

●日本皮膚科学会の診断基準では、①かゆみ、②特徴的な湿疹と湿疹が出ている部位の分布、③慢性的な繰り返す皮膚症状(乳幼児では2か月以上、その他の小児、青少年、成人では6カ月以上)の3つを満たすことでアトピー性皮膚炎と診断します。

●アトピー性皮膚炎の診断においてアレルギーの存在が必須になっていないように、アレルギーの病態が存在しないアトピー性皮膚炎もあることに注意しましょう。

 

【アトピー性皮膚炎の湿疹の特徴】

 

●アトピー性皮膚炎の急性期の湿疹の特徴として、赤み(紅斑)、浸出液(傷口から出る液体のことで、主に血液中の血漿とよばれる成分からなります)によってジュクジュクした皮膚、皮膚のぶつぶつ(丘疹),ささくれだって皮膚が小さくむけてくる(鱗屑)、浸出液が乾いてできた塊(痂皮)があげられます。

●アトピー性皮膚炎の慢性期の湿疹の特徴として、触るとやや硬く触れる赤み(浸潤をふれる紅斑)、ゴワゴワして硬く盛り上がった皮膚(苔癬化)、やや大きめで硬くて丸い皮膚の盛りあがり(痒疹)、ささくれだって皮膚が小さくむけてくる(鱗屑)、浸出液が乾いてできた塊(痂皮)があげられます。

●これらアトピー性皮膚炎に特徴的な湿疹の出方には特徴があり、まず左右対側性に出てくることがあります。また、湿疹のできやすい部位として、額、眼のまわり、口のまわり・くちびる、耳とその周囲、首まわり、手足の関節の折れ曲がった部分やお腹や背中があります。なお、年齢によって湿疹のできやすい部位は変化もします。

 

【治療の原則とその目標】

 ●アトピー性皮膚炎は遺伝的素因以外に、内的・外的要因も絡んだ病態が潜んでいるため、お薬だけで症状をコントロールするのは難しいと言われています。

●アトピー性皮膚炎の治療には、その重要な病態に応じて、①お薬による治療、②皮膚のバリア機能異常(乾燥肌)に対する適切なスキンケア(保湿剤の使用)、③悪化因子(汗やホコリなど)の検索とその対策の3つが治療の原則とされています。

●なお、患者さんが次のような状態になることを治療のゴールにするように日本皮膚科学会のガイドラインにて推奨されています。

①症状はないか、あっても軽くて日常生活に悩むことがなく、お薬による治療もあまり必要としない状態を維持できている。

②ごく軽いまたは軽い症状は続くものの、日常生活に悩むような急な悪化はない状態が維持できている。

 

【アトピー性皮膚炎の治療に使われる炎症を抑える外用薬】

●アトピー性皮膚炎の治療おいて、基本となるのが塗り薬です。近年、複数のステロイド以外の塗り薬も日本で登場してきており、治療の選択肢が増えてきています。そして、一度湿疹がきれいに治っても、湿疹ができやすい部位(額や首などに)に、週に2回など定期的にステロイド外用薬などを予防的に塗ることで皮膚がきれいな状態を維持しやすいことがわかっており、これをプロアクティブ療法と呼びアトピー性皮膚炎の維持療法として確立されています。


●また、塗り薬だけではコントロールが難しい場合は、免疫を抑える内服薬や注射薬も併用します。これら内服薬や注射薬の選択肢も近年徐々に増えてきており、アトピー性皮膚炎をコントロールしやすい医療環境が整ってきています。

●なお、塗り薬は塗る量が少ないと期待された効果がでないことが知られていますので、塗り薬を人差し指の指先から第一関節まで出したら、手のひら2枚分程度に延ばすことが適量とされていますので注意しましょう。

 

1)ステロイド外用薬

 アトピー性皮膚炎の湿疹の炎症を抑える目的で使用されます。日本では5段階にステロイドの強さが分かれていますが、塗る部位や湿疹のひどさに応じて適切な強さのステロイド外用薬が処方されます。ステロイドの副作用が怖いと思う方がいるかもしれませんが、定期的に皮膚の状態を医師に見てもらいながら適切な強さのステロイド外用薬を正しく使うことで、安全に使用することができます。

 2)非ステロイド系消炎外用薬

 炎症を抑える力は極めて弱く、また接触性皮膚炎(かぶれ)を生じるリスクが知られています。アトピー性皮膚炎の治療目的での使用(つまり、抗炎症外用薬としての使用)としては、既に推奨されなくなっています。

 3)カルシニューリン阻害外用薬(タクロリムス軟膏)

 ステロイドではない炎症を抑える外用薬です。薬剤の有効成分の分子量が比較的大きい性質上、塗っても皮膚の下まで薬効成分が透過しにくいため、比較的皮膚が薄い部位である顔や首などに一般的に使われます。塗り始めの数日間はヒリヒリと刺激感がでることが知られていますが、症状の改善とともに刺激感も消えてきます。炎症を抑える効果としては普通の強さのステロイド(5段階中の3)と同等とされています。

 4)JAK阻害外用薬(デルゴシチニブ軟膏)

 近年登場したステロイドではない炎症を抑える外用薬です。ステロイド外用薬でみられる皮膚に対する副作用(皮膚がうすくなってしまうことなど)が見られず、またタクロリムス軟膏でみられる刺激感も少ない塗り薬です。タクロリムス軟膏の互換とする位置づけとされることが多いですが、比較的新しい薬のため他の外用薬と比較したデータが不足しており、今後のデータの蓄積が待たれます。

 5)PDE4阻害外用薬(ジファミラスト軟膏)

 デルゴシチニブ軟膏の後に登場した第4の抗炎症外用薬とされています。デルゴシチニブ軟膏同様、ステロイド外用薬でみられる副作用やタクロリムス軟膏でみられる刺激感も少ない塗り薬です。デルゴシチニブ軟膏と同じ位置づけとされることが多いですが、こちらも新しい薬のため他の外用薬と比較したデータが不足しており、今後のデータの蓄積が待たれます。

 

【お薬以外で大切なこと】

 

 アトピー性皮膚炎の治療をする上で、悪化因子を調べ、その対策をすることも大切なことです。汗やホコリ、衣服の注意点(綿の下着など)、からだの優しい洗い方など一般的な注意点の他に、網羅的な一般アレルギー採血検査もよく行われます。

ただし、アレルギー採血の結果のみでもって悪化因子とすぐに判断するのは間違いで、実際に悪化するかどうか普段の生活と照らし合わせて確認する必要があります。

 

なお、乳幼児の食物アレルギーの確定診断には、過度な除去はかえって成長障害を招くリスクや事例が知られており慎重に行う必要があるため、採血結果だけでミルクなどを除去するのではなく、専門機関で確認テストを受けた上で専門とする医師の指導のもとに行う必要があることに注意しましょう。

ニキビってなに?

 

 ニキビは、皮膚科の正式病名は「ざ瘡」(ざそう)で、一般的には「吹き出もの」とも呼ばれているものです。

ニキビは、皮脂(皮膚から分泌される油分)の分泌が増えるとともに、皮脂の出口でもある毛穴周りの皮膚が異常な角化によって閉じることで、毛穴に皮脂が溜まってブツブツと膨らんできます(このブツブツを面皰(めんぽう)と皮膚科的に呼びますが、「白ニキビ」とも呼ばれます)。

さらに、本来は皮膚で悪さをせずに大人しくしているアクネ菌がそのブツブツした皮脂の中で増殖することで炎症をおこして赤く腫れてきたり膿をもったりします(この状態を「赤ニキビ」と呼びます)。

「ニキビは青春のシンボル」として昔は、医療機関を受診せずに放置されることもあったのですが、今や早期に治療することで、ニキビ痕が残りにくいことがわかっていますので、早めに医療機関を受診して適切な治療をうけましょう。

なお、赤ニキビの状態を放置しておくとニキビ痕が残ってしまい、このニキビ痕を治すには、自費診療になってしまうだけでなく、きれいに元に戻すのは難しいので注意しましょう。

 

【にきびのスキンケアなど】

 

2023年度版の日本皮膚科学会のガイドラインにて紹介されているスキンケアや食生活について紹介します。

●洗顔は皮脂を洗い流す目的で1日2回が推奨されています。

●どの洗顔剤がよいかということに関しては、スクラブ入りや殺菌作用のある洗顔剤の有効性はまだ確立されていないため、今後の研究が必要です。

●なお、オイルクレンジングがニキビを悪化させる科学的な根拠はないので注意しましょう。

●基本的なスキンケアに関して、低刺激でニキビ用の基礎化粧品(ノンコメドジェニックと表示されているもの)の使用が推奨されています。

●また化粧についても、原則禁止ということはなく、同じくノンコメドジェニックと表示があるニキビ用の化粧品を用いた化粧については許容されています。

●食事(ナッツやカカオ、砂糖など)については一律に制限することは、エビデンスが乏しいことから、もはや推奨はされていなくなっています(低GI食も推奨されていません)。

●極端な偏食を避けて、バランスのよい食事を心がけましょう。この点は、2024年度版の米国皮膚科学会から出されているガイドラインでも同様の見解です。

 

【ニキビの治療】

ニキビの治療は、基本的に悪化してきた初期の急性炎症期(赤ニキビが目立つ時期)と治って軽快してきた維持期(赤ニキビはわずかで、白ニキビが主体)で方針が異なり、また急性炎症期は重症度に応じて治療方針が異なります。

なお、日本の基準では、次のように急性炎症期の重症度は分類されています。

  1. 軽症:顔の半分に赤いニキビが5個以下
  2. 中等症:顔の半分に赤いニキビが6~20個
  3. 重症:顔の半分に赤いニキビが21~50個
  4. 最重症:顔の半分に赤いニキビが51個以上

急性炎症期:
治療期間は3か月までとされています。

●軽症+白ニキビ(面皰):クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル配合外用薬とアダパレン+過酸化ベンゾイル配合外用薬が上位の推奨度で挙げられ、また、アダパレン外用薬と抗菌外用薬の併用や過酸化ベンゾイル外用薬のみ、アダパレン外用薬のみが主な治療選択肢となってきます。

●中等症+白ニキビ(面皰):中等症からは、上記の軽症の治療方針と同様です。ただ、治療選択肢に、抗菌外用薬を使用していなければ、抗生剤の内服(ドキシサイクリンが第一選択とされています)の併用療法が治療選択肢として入ってきます。

●重症・最重症+白ニキビ(面皰):重症以上からは、抗生剤の内服とアダパレン+過酸化ベンゾイル配合外用薬の併用療法が上位の推奨度として挙げられ、その次に抗生剤の内服とアダパレン外用薬の併用療法が続き、基本的に抗生剤の内服が必要となってきます。

●漢方薬、ケミカルピーリング、アゼライン酸の外用は、上記の治療が効果に乏しい、もしくは副作用などで選択できない場合に考慮される選択肢とされ、治療の基本方針とならないことに注意しましょう。

●経口避妊薬(エストロゲンとプロゲステロン配合薬、いわゆるピル)については、日本においては原則推奨されていません(アメリカでも、ピルのにきび治療への使用は条件付きの推奨度どまりとなっています)。

●各種ビタミン剤の内服についても、にきび治療としてはもはや推奨されていませんので注意しましょう。

 

維持期:
基本的に毛穴のつまりを改善する作用をもった外用薬で治療します(抗菌作用しかもたない外用薬は使用わないことになります)。

●過酸化ベンゾイル外用薬のみでの治療、またはアダパレン外用薬のみでの治療が上位に推奨され、アダパレン+過酸化ベンゾイル配合外用薬も治療選択肢となっています。

 

●維持期には抗菌外用薬の使用や抗生剤の内服は、推奨されていませんので、急性炎症期後も漫然と抗菌薬を使い続けるのは止めましょう。

脂漏性皮膚炎ってなに?

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、からだの中で皮脂が多い部分(顔の眉毛、小鼻の周りや耳の穴の周り、頭皮、胸や背中、脇の下、股の部分を指し、これらを総称して脂漏部位と呼びます)に生じる、カサカサして皮がめくれて皮膚が赤くなってくる病気です。

かゆみは、あまり強くないことが多いですが、頭皮の脂漏性皮膚炎は、フケを伴い、かゆみが強くなる傾向があると言われています。

皮脂の分泌が活発になる乳児期(通常、1歳頃までの一過性に終わります)と40~50代の中高年期に多いとされます。

【脂漏性皮膚炎の原因】

 

 脂漏性皮膚炎の原因としては、皮脂の分泌亢進(体質的な要因やストレスなどで亢進されます)とその皮脂を食料として増殖するマラセチア菌と呼ばれる酵母様真菌(カビ)の増殖が原因とされています。

なお、マラセチア菌自体は、普段から人の皮膚に住んでおり、特に悪いものではありませんが、増殖した際に皮膚に炎症を起こす原因となります。

 

【脂漏性皮膚炎の治療】

一過性に終わる乳児期の脂漏性皮膚炎と、中高年に多い成人期の脂漏性皮膚炎で、治療方針が異なります。

 

乳児期の脂漏性皮膚炎:

●乳児の場合、生後3か月頃から自然に皮脂の分泌亢進が落ち着いて軽快してきますので、皮脂に対するスキンケア(適切な洗顔や洗髪)をまず行って軽快するか経過を観察します。

●毎日洗っても症状が出ている場合は、皮脂が十分に洗い流せてない可能性があります(特にベビー用洗剤は肌に優しい分、洗浄力が落ちます)。その際は、あえて固形石鹸など洗浄力の強いもので皮脂が多い部分だけを洗うようにしましょう。

●また、頭皮などに厚いかさぶた状のものがついて洗っても落ちない場合は、無理にはがそうとせずに入浴の10分ほど前にベビーオイルをつけてふやかしておき、入浴中に優しく(指の腹などで)少しずつ洗い落とすようにしましょう。

●洗った後は、保湿剤をつけるのも忘れないようにしましょう。

●なお、スキンケアを行ってもなかなか改善しない場合には、弱いステロイド外用薬を短期間使用することもありますが、基本的に成人と違って抗真菌薬外用薬は使用しません。

成人期の脂漏性皮膚炎:

●成人の場合は、慢性化しやすいため長期的な管理・治療が必要となってきます。

●治療の中心は、抗真菌薬であるケトコナゾール外用薬であり、炎症が強いときは一時的にステロイド外用薬を併用しますが、ステロイド外用薬中止後に症状が戻ってくることが多いと言われ、炎症が落ち着いた後もケトコナゾール外用薬をある程度継続的に使用することになります。

●なお、先にステロイド外用薬だけで炎症を抑えて、その後ケトコナゾール外用薬に切り替えることもあります。

 

●また、抗真菌作用のあるミコナゾール配合されたシャンプーなども市販されており、有効とされています。

 

「とびひ」ってなに?

 

 とびひは、皮膚科での正式病名は「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)と言います。これは、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)など、細菌が原因でおこる皮膚の感染症の一種です。

 

●さわることによってうつり、火事の飛び火のようにあっと言う間に全身に広がることから、例えて“とびひ”と言われます。

●あせも、虫刺され、湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷から細菌に感染し、とびひになります。 

●鼻をいじる癖があるお子さんは、その手で虫刺されなどをひっかくことで、感染しやすくなります。

 

とびひは皮膚症状の違いから次の2種類に分類されています。

 

【水疱性膿痂疹】 

水疱(水ぶくれ)ができて、びらん(皮がむけて汁がでる状態)をつくるタイプで、乳児期~学童期に多く、夏によくみられます。

●「黄色ブドウ球菌」が原因で、この細菌が作り出す毒素によって皮膚に水ぶくれやびらん症状がおきます。

●発熱などの全身症状はないことが多く、あっても軽度です

●通常、顔や手足など露出部から始まり、特に鼻周りや耳周りから始まることが多いです

●通常の抗菌薬が効きにくいメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が感染することもあります

 

痂皮性膿痂疹】 

 水疱性膿痂疹で見られる水疱(水ぶくれ)はなく、皮膚の赤み(紅斑:こうはん)や赤いぶつぶつ(丘疹:きゅうしん)そして、膿をもった小さいブツブツ(小膿胞:しょうのうほう)、びらん、かさぶたや黄色の浸出液(傷口からでる主に血液の血漿とよばれる成分からなる液体)が固まったもの(痂疲:かひ)が特徴です。

また、水疱性膿痂疹と異なり、季節に関係なく年間を通じてみられ、子どもに多いといったこともありません。

●溶連菌が原因とされることが多いですが、実際は溶連菌の単独での感染はほとんどなく、黄色ブドウ球菌との混合感染がほとんどです。溶連菌が感染している場合は、とびひが治った後に腎炎を起こすことがあるので注意してフォローが必要です。

●発熱や咽頭痛、リンパ節の腫れや痛みなどの全身症状を伴うことが多く、この点が水疱性膿痂疹と異なります。

 

 【生活について】
●手洗いと、爪切りはこまめにしましょう。また鼻をいじる癖は控えるように指導しましょう。

●お風呂の水は汚れていることもあり、シャワー入浴を基本的に推奨しますが、ご家族の中で最後に入るのであれば、湯船につかるのは差し支えありません。また、患部はしっかり石鹸の泡で洗いましょう。

●プールや銭湯の利用は、皮膚が治るまで控えましょう。(皮膚症状が広い範囲に及ぶもしくは、発熱など全身症状なければ、学校を休む必要はありません)

●患部をいじらないように、また他の人にうつさないように、処方された薬を塗った後はガーゼで覆いましょう。

 

 【とびひの治療】 

 基本的に治療の開始前に、患部から検体を採取して感染している細菌を同定し、抗生剤に対する感受性を調べる検査を行います(結果が出るのに1-2週間かかります)。

●とびひの治療は細菌の検査結果が得られるまで待てませんので、ただちに開始されます。

●なお、とびひの治療は、皮膚症状が狭い範囲であれば抗菌作用のある外用薬で、広い範囲であれば抗生剤の内服を基本とします。

狭い範囲のとびひ:

●患部を石鹸の泡で洗った後、抗菌外用薬(ゼビアックス油性クリームやアクアチム軟膏などキノロン系外用薬もしくは、フシジン酸ナトリウムなどが用いられます)を塗ってガーゼで保護します。

●ゲンタシン軟膏は、多くが耐性をもってしまったため、近年はとびひの治療ではあまり使われていません。

●消毒に関しては、正常な細胞にも毒性があり治癒の妨げになること、刺激作用もあり、かぶれを起こすリスクもあることから、基本的に不要です。

●浸出液が多い場合は、亜鉛華軟膏をガーゼやリント布に塗って患部を追加で保護します。

●湿疹がとびひのベースにある場合は、ステロイド外用薬も同時に使用し根本的な原因にも対処します。

広い範囲のとびひ(発熱など症状が重い場合も含む)

●上記の外用治療に加えて、抗生剤の内服が必要となってきます。

●水疱性膿痂疹の場合は、セフェム系やペニシリン系抗生剤が主に使用され、MRSAによるものと判明した際には感受性結果に応じて抗生剤を変更します(ホスホマイシンやファロペネムがよく使用されますが、ST合剤や8歳以上ではミノマイシンも選択肢になります)。

 

●痂疲性膿痂疹の場合は、ペニシリン系が主に使用されますが、溶連菌と黄色ブドウ球菌の混合感染が多いため、ベータラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリンやファロペネムが主に用いられます。溶連菌感染後の腎炎の発症を抑制する目的で、最低10日間の内服が必要となります。

「みずいぼ」とは?

 「水いぼ」は、ウイルスが原因でおこる皮膚の病気で、幼稚園~小学校低学年の児童によく見られるもので、皮膚科での正式病名は「伝染性軟属腫」(でんせんせいなんぞくしゅ)と言います。

皮膚に特徴的な小さくて、光沢のある丸いブツブツができます。通常初期は、かゆみや痛みはありませんが、時間が経ってくるとモルスクム反応とよばれる免疫反応が起こることがあり、水いぼ自体も赤みを帯び、周囲も赤くなり、かゆみを伴って湿疹様の変化を起こすことがあります。

水いぼは、自然治癒するものなので様子をみましょうとされることもありますが、治るまでに約半年~3年程度かかるといわれており、その間に全身に広がって数十~百個以上になってしまい、また他のお子さんにうつすリスクを考えて、日本の皮膚科では一般的に早期に摘除することが勧められています。

【水いぼの治療】

 水いぼは、ピンセットなどで水いぼをつまんで取る方法が一般的です。

●水いぼをとる処置は痛みを伴いますので、処置前に局所麻酔のお薬(リドカイン)がついたペンレステープを使うことが大切です。実際には、処置の約1時間前にペンレステープ(8-16分割して小さく切ったもの)を水いぼに貼ってから処置します。(適切な鎮痛効果を得るためには、密着させることが大切なので、剝がれそうな場合にはガーゼ用テープで補強します)

●水いぼを取った後は、キズになっていますので、通常ゲンタシン軟膏などを塗ってガーゼや絆創膏で保護します。

●その他の治療法として、液体窒素で治療する方法などがありますが、確実に治るまでに時間がかかってしまうことなどから、上記の水いぼをとる方法が基本となります。

【生活上の注意点】

●お風呂やプールの水を介して他の人にうつすことはありませんので、お風呂やプールに入っても問題ありません。ただ、水いぼの中身が皮膚についてしまうと感染するので、肌が直接触れあう遊びや、タオル、浮輪などの共有は避けましょう。

●アトピー性皮膚炎のお子さんが水いぼにかかると、広がりやすいので、注意が必要です。

女性内科Woman’s Internal Medicine

月経に伴う体調不良、更年期症候群のほか、冷え、むくみ、慢性頭痛などについてもご相談ください。カウンセリング、生活指導、お薬やピル等による症状改善を図ります。

 

更年期を健やかにはつらつと過ごすためにできることがあります


(こちらは女性向けの内容となっております。男性は通常の内科でご相談ください)



【更年期障害とは】

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といい、更年期に現れる様々な症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。

更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことですが、さらに加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与して発症すると考えられています。

【更年期障害の症状は大きく3種類】

人によって症状は様々ですが、他の病気によるものでないことの確認も大切です。

①血管の拡張と放熱に関係する症状

ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

②その他のさまざまな身体症状

めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

③精神症状

気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など

【どんな治療法がありますか?】

十分な問診の上で生活習慣改善や心理療法を試み、それでも改善しない症状に薬物療法を行います。更年期障害の薬物療法は大きく3つに分けられます。

①ホルモン補充療法(HRT)

少量のエストロゲンを補う治療法です。

HRTは、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状に特に有効です。エストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクが上昇するため、黄体ホルモンを併用します(エストロゲン・黄体ホルモン併用療法)。HRTに用いるホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、またその投与法もさまざまですので、よく話し合いながら、その人に合った最適な治療法を選択していきます。

②漢方薬

「婦人科三大処方」とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸を中心に、さまざまな漢方が使われます。比較的体力が低下、冷え症で貧血傾向がある方には当帰芍薬散を、比較的体質虚弱で疲労しやすく、不安・不眠などの精神症状を訴えるに加味逍遥散を、体力中等度以上でのぼせ傾向にあり、下腹部に抵抗・圧痛を訴える方に対しては桂枝茯苓丸を、それぞれ処方します。

③向精神薬

気分の落ち込み・意欲の低下・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が最もつらい場合には、抗うつ薬・抗不安薬・催眠鎮静薬などの向精神薬も用いられます。

大切な人を二次感染から守るためにできることがあります。

母子感染やパートナーへの感染を防ぎましょう。

 

こちらをごらんください

ワクチン各種Vaccines

ナビタスクリニックでは、予防接種に力を入れております。

 

定期接種ワクチンはもちろん、海外渡航用ワクチンまで、種類を多く揃えています。患者様の様々なニーズにお応えするため、輸入ワクチンも扱っております。接種スケジュールがタイトな方には同時接種も積極的に行っておりますので、ぜひご相談ください。

 

高校生ほか、中学卒業〜18歳未満の方は、基本的にお一人での受診が可能です。ただし、ワクチン接種の際は保護者の方による接種同意書のご持参が必要となります。

 

以下より用紙をダウンロードいただき、保護者の方が記入して、お子様がご持参いただくようお願いいたします。

HPVワクチン、4価と9価はどう違いますか?

 

 

HPV(ヒトパピローマウイルス)は一般的なウイルスで、身体のさまざまな部位に付着し、皮膚や粘膜の小さな傷口から侵入し、誰でも感染する可能性があります。HPVウイルスに長期間感染すると、がん発症の確率が高まります。

 

ワクチンには以下の種類があります。

 

・ガーダシル4価:6型、11型、16型、18型

・ガーダシル9価:6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型

・シルガード9:ガーダシル9価ワクチンと成分および効果はほぼ同じ

 

 

【予防効果】

9価ワクチンでは以下の病気を全てカバーできます。特に子宮頸がんに対しては、原因の80~90%を占める7種類のHPV感染を予防できます。

 

4価ワクチンでは、子宮頸がんの原因の50〜70%を占める16型と18型、および尖圭コンジローマを引き起こすHPVの感染予防が主な効果です。

 

●女性:子宮頸がん、外陰がん、膣がん

●男性:陰茎がん

男女とも:肛門がん、中咽頭がん、尖圭コンジローマ

 

 

【接種間隔】

 

初回接種、初回接種から2ヶ月後(2回目)、初回接種から6ヶ月後(3回目)

 

筋肉内注射です。

 

 

【接種後の注意事項】

 

1.接種部位をマッサージしないでください。

 

2.接種当日の入浴は問題ありません。

 

3.接種当日は過度の運動や飲酒を避けてください。

 

4.接種部位には赤みや痛みが現れる可能性がありますが、通常は数日で自然に治まります。

 

5.接種後、アレルギー反応や緊張、痛みの刺激により迷走神経反射が強まり、めまいや失神などの重篤な反応が起こる可能性があります。そのためすぐに家に帰らず、クリニックの近くで30分間、待機・観察してください。体調が変わった場合はすぐにクリニックに戻ってください。

 

6.副反応の症状がある場合は、当院に相談してください。

 

7.ワクチンは子宮頸がんの発生を100%予防できないため、ワクチン接種を受けた場合でも定期的に婦人科の子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

 

詳しくは、厚労省「HPVワクチンに関するQ&A」もご確認ください。

水ぼうそう経験者は全員、帯状疱疹を発症する可能性があります

 

 

 

【どんな病気?症状は?】

帯状疱疹は、体の片側に、水ぶくれ(水疱)を伴う発疹が、神経に沿って帯状に現れる病気です。

 

水疱ができる2~3日前からチクチク痒みや痛みを感じ、1週間程度で水疱の多発・激痛や発熱、頭痛となども起きてきます。みられることもあります。通常は2~4週間で皮膚症状がおさまります。

 

 

【原因は水ぼうそうウイルス】

子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、症状がおさまっても「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労で免疫が低下すると「帯状疱疹」として発症します。

 

原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスには国内の成人のほとんどが感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

 

 

 

【長期痛みが残ることも】

また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。

 

 

【予防接種を受けましょう】

 

治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒みや痛みのあとに水疱が出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。

50歳以上の方については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。治療薬はあっても苦しい思いをされた患者さんは皆、接種を受けておけば良かったとおっしゃっています。

 

 

 

【水痘生ワクチンと帯状疱疹の比較】

 

効果や接種対象、費用などに違いがあります。医師にご相談ください。

(東京都保健医療局HP)

 

 

【東京都では接種費助成があります】

 

東京都は2023年度より、帯状疱疹ワクチンの接種費を助成する区市町村への補助事業を実施しています。詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせください。

トラベルクリニックTravel Clinic

旅行や海外渡航に伴って生じる健康問題に対し、感染症を専門とする医師、旅行医学を専門とする医師が、アドバイスやワクチン接種、予防薬の処方(マラリア、高山病予防、乗り物酔い。抗生剤はお出しできません)をおこないます。

海外渡航される方は、出発の1ヶ月以上前に受診いただけますと、ほとんどの予防接種を済ませてから渡航いただけます。

 

【ご相談ください】
●渡航者向けワクチン接種および証明書作成
●渡航前健診(海外赴任者・留学者向け健康診断)
●高山病予防薬の処方

 

通常の内科受診と異なり、医師の問診までにお時間を要しますので、以下ご協力お願いします。

 

 

 

(1)「小児期のワクチン接種歴」について確認のうえ、ご来院ください。母子手帳のご持参が必須です。

 

(2)トラベルクリニックの診察、処方、ワクチン接種はすべて保険外診療(自費診療)です。

 

(3)未成年の方がお一人で受診された場合、初回はワクチン接種のプランだけ立て、保護者の了承を得て、2回目以降の受診で接種を開始します。接種の際、必ず以下の同意書も保護者が記入の上、お子様に持たせてください。

 

(4)当院では黄熱ワクチン接種は提供しておりません。

 

(5)事前に以下「問診票」等をプリントアウト・記入の上ご来院下さいますようお願いいたします。

 

入国時に予防接種済であることが求められる国・地域への渡航に必要な場合と、海外で感染症にかからないように体を守る目的で接種したほうがよいものとがあります。

 

【海外で注意したい病気の例】

・すべての国や地域:A型肝炎、B型肝炎、破傷風、麻疹、風疹

・アジア:日本脳炎、狂犬病、腸チフス、インフルエンザ

・中央アフリカ:髄膜炎、黄熱、ポリオ、腸チフス

・ジャングルや動物に触れる機会が多い地域:狂犬病

 

詳しくは、厚生労働省検疫所[FORTH]でご確認の上、ご相談ください。

英語表記の健康診断書・英文証明書が必要な方へ



海外に滞在するにあたり、多くの方は予防接種だけで安心しがちですが、万が一の備えとして、英語表記の健康診断書や英文証明書を発行しておきましょう。



【予防接種の際に発行する英語表記の健康診断書とは?】

 

英語表記の健康診断書には、その人の持病やアレルギー、治療中の病気などに関する情報が、正式な英語で記載されています。英語力に自信がある場合でも、緊急時には口頭で適切に伝えられない状況となる可能性もあります。英語表記の健康診断書を発行・携行していれば、緊急時でも素早く適切な治療を受けられ安心です。



【英語表記の健康診断書の種類】

 

主に以下の4種類があります。特に求められることが多いのが「英文予防接種証明書」と「英文薬剤証明書」です。目的に沿って事前に発行しておきましょう。

 

  • 英文予防接種証明書(狂犬病や髄膜炎菌などの予防接種を証明する書類)
  • 英文薬剤証明書
  • 英文診断書
  • 留学用英文健康診断証明書(海外渡航、ビザ用英文診断書)



【英語表記の健康診断書に記載されるべき内容】

 

  • 発行医療機関の情報

海外の医師が直接日本の医師と連絡を取るために、医療機関名や住所、連絡先、ロゴマークなどが記載されます。

 

  • 疾病名

英語表記で正規の疾患名が記載されます。

 

  • 投薬内容

薬品の名前や投薬量などが英語表記で正確に記載されます。

現在服用している薬が渡航先で特殊麻薬扱いに分類されている場合等は特に必要です。

 

  • 治療の追加情報

食事療法や運動療法など、投薬治療以外に行っているものがあれば具体的に記載されます。

 

  • 予防接種記録

渡航先への入国に際し接種済みであることが求められるワクチンの接種記録が記載されます。

 

  • アレルギー情報

アレルギーがあればその内容を記載、特にない場合にはアレルギーなしと記載されます。

 

  • 主治医のサイン

診断書を主治医が責任持って作成したことを証明するために必要な情報です。



ナビタスクリニックでも英語表記の健康診断書、英文証明書を発行しています。発行までには1週間ほどかかりますので、ゆとりを持って発行手続きを行ってください。

貧血外来・血液内科Anemia / Hematology

ナビタスクリニックは各院に血液内科の専門医が揃っています。

 

めまい、立ちくらみ、疲れやすさ、集中力低下など、「貧血かな」と感じる症状は身近にたくさんありますが、実はそれ以外の深刻な病気が隠れていることも非常に多くあります。気になる症状が続く場合は、受診・検査をお勧めします。その結果、甲状腺疾患、更年期障害、うつの診断がつくことも珍しくありません。

 

貧血は「全身の酸欠状態」です

 

 

貧血は、血液中のヘモグロビン値が12g/dL未満の状態をいいます。

 

 

 

【貧血症状の起きるワケ】

 

ヘモグロビンは赤血球に含まれるタンパク質で、酸素を運ぶ働きをしていますので、減少すると体は酸欠状態となります。階段を上ったり、走ったりしたときに顕著に息切れしやすくなるほか、肩こりや頭痛、むくみ、動悸などの症状が現れます。

 

 

 

【鉄欠乏性貧血とは?】

 

貧血の原因として一番多いのは、鉄欠乏による貧血です。鉄はヘモグロビンを作るのに必要で、出血や汗で失われます。女性は月経による出血が主な原因で、40代では約3割の方が鉄欠乏性貧血とも言われます。

 

 

 

【鉄欠乏性貧血の治療】

 

鉄欠乏性貧血の治療は、内服および注射による鉄の補充が有効です。しかし、月経や運動が続く限り、一度治療しても再発しやすいため、鉄剤による鉄補充を継続する必要があります。

 

 

なお、貧血は、鉄欠乏以外にもビタミンB12欠乏、葉酸欠乏などビタミンの欠乏でも起きます。また、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群など骨髄の病気に随伴しても起きます。

若いアスリートが貧血になりやすいワケ

 


スポーツも鉄欠乏性貧血の原因となります。

 

スポーツ貧血は、はげしい運動によるかかとへの衝撃で赤血球が壊れることや、多量の発汗(汗にも鉄が含まれます)により鉄を喪失することが原因です。

 

陸上競技や剣道など、部活に励む中高生や、マラソンを楽しむ成人の方は、リスクがあります。

日本血液学会認定の専門医による診察と治療


・血小板の病気(特発性血小板減少性紫斑病、本態性血小板血症など)

・白血球の病気(白血球減少症・増加症、白血病など)

・多血症

・血小板の異常

・リンパ節の腫れの検査や治療

 

日本血液学会認定の専門医が診察し、適切な検査、治療をご提案します。高次医療機関とも連携しており、入院や精密検査が必要と判断しましたらご紹介いたします。

発熱外来 Fever

発熱外来はご予約が必要です。熱が高くなくても、風邪のような症状があり、身近にインフルエンザや新型コロナの方がいらっしゃる場合は、発熱外来をご受診ください。

 

風邪の特効薬はありません。抗生物質では治りません。それでもお薬は意味があります。



風邪は、正式には「風邪症候群」といって、上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。原因の90%は様々なウイルスで、粘膜から感染して炎症を起こします。

 

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、といった症状はすべて、体が異物と戦って追い出そうとする体の働きの結果です。発熱は、異物の侵入により体に異変が起こったことを知らせると同時に、免疫の働きが活発になっているサインです。

 

 

【甘く見て合併症を起こすとやっかいです】

 

症状はたいてい感染後2日以内に現れ、完全に回復するまで7〜10日間かかるのが通常です。発熱が3日続くことはほとんどありませんが、一部の症状は3週間続くこともあります。

 

人が1年間に風邪をひく回数は平均3~6回です。ただし、抵抗力の弱い子供や高齢者の場合、風邪をひく回数は多くなる傾向があります。

 

ただし、風邪をひいている間に別の細菌に二次感染し、色のついたたんが出たり熱が続いたりすることもあります。細菌感染の場合は抗生物質による治療が必要です。

 

また、風邪がきっかけで中耳炎や副鼻腔炎、さらに気管支炎、肺炎、脳症などの合併症を引き起こすこともあります。

 

 

【特効薬がないのに、薬を使うワケ】

 

たいていの風邪に特効薬はなく、最終的には自然治癒力が勝負です。そのため、体がしっかりとウイルスと戦い、回復に向かうよう、サポートすることが重要です。

 

そのため栄養や睡眠などに加え、適切な対症療法薬によって、熱や頭痛、くしゃみ、鼻水、咳、倦怠感、頭痛、食欲不振などの苦痛を和らげ、体力の消耗を減らすことが重要です。

更新【内科】平日お昼休み診療中🍀7〜9月【第2〜5日曜】も診療します(完全予約制)

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