COLUMN2
海外渡航中は、日本では馴染みのない病気に感染するリスクがあります。特に、帰国後・旅行後に何らかの症状が発生した場合には、渡航先で病気をもらってしまった可能性があります。集団感染につながる可能性もありますので、症状が出たら早めに医療機関を受診する必要があります。
こちらでは、海外渡航後にどのような症状が出たら、どのような病気の可能性があるのかについて解説いたしますのでご確認ください。
海外渡航から帰国後・旅行後にあらわれる症状として、発熱があります。
開発途上国からの帰国者の数%に症状が見られる傾向にあり、特に渡航先が熱帯地域の場合には「マラリア」「デング熱」「腸チフス」など、日本では感染することが極めて稀な熱帯感染症の可能性があります。
特にマラリアは命に関わる可能性がある病気であり、以下の症状が同時に見られる場合には注意が必要です。
マラリアが流行している熱帯地域などに滞在し、6日目以降に発熱の症状が見られた場合には、マラリアに感染している可能性が強く疑われます。
マラリアは急速に症状が進行して命に関わる感染症であるため、速やかに治療を開始する必要があります。デング熱では、以下の症状が見られることが多いです。
命の危険を伴う病気ではありませんが、蚊が媒介し人から人に感染するような病気では、関節痛や激しい頭痛の症状を呈することが多く、一部の患者で突然出血傾向を示す症状のデング出血熱も起こることがあります。腸チフスでは、以下の症状が見られることが多いです。
その他、以下の症状が同時に見られる場合には、渡航先で何らかの病気に感染した可能性が強く疑われます。
こうした症状をもたらす感染症の発症リスクは、渡航先となる国や地域による違いはもちろんありますが、それ以外にも、以下の条件により発症リスクや発症する病気の種類は大きく異なります。
リスクの高い行動をした場合には、自身の健康状態について十分に把握できるようにしておきましょう。
下痢は、海外渡航者の多くが発症し、「旅行者下痢症」と呼ばれます。特に、発熱と同じく、開発途上国を訪れた旅行者によく見られる症状です。下痢の原因は様々ですが、例えば「ジアルジア症」という病気が考えられます。
これはランブル鞭毛虫という寄生虫が体内に寄生したことによるものであり、人から人への感染も確認されています。症状は以下の通りです。
無症状の場合もあります。この病気は世界中で発症が確認されていますが、特に熱帯または亜熱帯の農村部に多く見られるため、該当地域に長期滞在する場合は、飲食に注意が必要です。また、「アメーバ赤痢」という病気も疑われます。
これは赤痢アメーバに汚染された水や食べ物を摂取することで感染する病気であり、世界中で毎年10万人がこの病気で死亡しているというデータがあります。アメーバ赤痢に感染すると以下の症状が見られます。
このアメーバは、血液を媒介として腸以外の臓器に侵入することがあります。その場合には、以下の症状を呈する可能性があります。
この他にも様々な病気の可能性があり、多くの場合は、現地の水や食べ物を十分に加熱しなかったことによって感染します。これらの病気を予防する方法としては、現地の水や食べ物を十分に加熱してから口にすること、衛生の整った環境で食事をとることが重要です。
また、旅行者下痢症は、何らかの病気を原因とすることなく発症するケースもあります。
この場合は、環境の著しい変化に伴うストレスによって引き起こされていることが多く、数日で自然に下痢の症状は治まり、重症化することはありません(関連する持病がある場合は重症化する可能性もある)。
海外渡航には、何かと病気のリスクが伴います。海外渡航中に病原体に感染すると、帰国後・旅行後に発症し、国内で感染を拡大させてしまう可能性もあります。
海外渡航における病気リスクを少しでも減らすなら、ナビタスクリニックへお問い合わせください。ナビタスクリニックでは、海外渡航の健康リスクに関するアドバイスや、病気感染のリスクを減らすための予防接種などを提供しております。
海外渡航のご予定がある方は、新宿・立川・川崎の駅からアクセスしやすいナビタスクリニックまでご相談ください。
法人名 | 医療法人社団 鉄医会 |
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診察科 | 内科・小児科・皮膚科・女性内科・貧血外来・トラベルクリニック |
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