赤ちゃんが寝つかない? 夜に備えて、昼寝を控えめにしていませんか?
【まとめ】
☆寝ない!すぐ起きる!ぐずる!――45%のママが悩んでいます。
☆「抱っこして揺らして」を止めたら、コロッと寝た我が子。
☆意外? 夜に寝つかないのは、昼寝が足りないせいかも。
赤ちゃんが寝てくれない! 私も毎日悩んでいました。
こんにちは。小児睡眠コンサルタントの森田麻里子です(プロフィールはこちら)。赤ちゃんの睡眠について、主に新米ママの皆さんからのご相談に乗っています。子育てには様々な悩みがつきものですが、「母親の45%が赤ちゃんの睡眠で悩んでいる」という米国のデータもあります。みんな悩んでいるんですね!
私が受ける相談の中で特に多いのが、「なかなか寝てくれない」というもの。あるいは、「寝てもすぐに起きてしまう」という悩みです。実は、私自身も我が子の寝かしつけにとても苦労した一人なので、気持ちはとてもよく分かります。
生後間もない赤ちゃんは1日に16~18時間くらい、生後半年~1年でも12時間前後は眠るもの、とどの育児書・育児サイトを見ても書いてあります(もっと詳しくはこちら)。これだけ見ると、「1日のうち4分の3~半分は寝てるんだ!楽そう!」と、我が子が生まれる前の私も楽観していました。
ところが! 全然寝てくれないのです。
抱っこして揺らしてあげ、眠ったかと思ってベビーベッドそっと寝かせると、たちまち大泣き。そしてまた抱っこして揺らして、を延々繰り返し、結局ずっと抱っこしていることに。また、ようやく眠ったかと思っても、1時間も経たないうちにまた泣きだして起きてしまう。
出産後のママは、体を休めなければならないのに、これでは全く休まりません。しかも、赤ちゃん自身も、これでは疲れてしまうでしょう。泣いているからには、赤ちゃんだって不快なのです。
我が子は、「寝かせる時は抱っこをしない」が正解だった!
私は「何かがおかしい!」と、自分で科学的に正しいとされる情報を集め始めました。
そしてたどり着いた結論が、「寝かせる時は抱っこをしない」という選択でした。
泣く我が子を抱っこしたくなる気持ちを抑え、最初からベッドの上に寝かせました。そして、しばらくトントンしていたら、すーっと寝てくれたのです。その驚きと感動と言ったら! そして、我が子がサプライズでプレゼントしてくれた、つかの間の「一人の時間」。そのありがたさを噛みしめました。
ただ、これはあくまで我が子の例です。もっと別の理由で、なかなか寝付けないでいる赤ちゃんはたくさんいます。
夜寝なくなるから昼寝は控えめに、は完全に逆効果!
中でもよく勘違いされているのが、お昼寝です。
大人の感覚からすれば、お昼寝をし過ぎたら、夜眠れなくなってしまいそう。「だから昼にはあまり寝かせないようにしています。それなのに、夜になると結局ぐずるばかりで、なかなか寝付いてくれない。なぜ?」と訴えるママは少なくありません。
実は、昼寝を十分させないことは、完全に逆効果です。
昼寝が足りない赤ちゃんは、1日トータルでの睡眠が不足しています。睡眠不足が赤ちゃんのホルモンバランスを乱し、夜の睡眠を妨げる結果になっているのです。
心当たりがある方は、ぜひ今日から、上手なお昼寝から初めてみてください。
☞ 詳しくは、以下のブログをご覧ください!
(医療メルマガ記事へのリンクあり。そちらに詳細があります)
さて、私は医師ですが、2017年3月に出産し、ママとして子育ての難しさに直面しました。そこで改めて、赤ちゃんがぐっすり眠って元気に育つにはどうしたらいいの? と、正確な情報を集め始めたのです。ところが、それがなかなか手に入らない現状がありました。
医学の常識は数年で大きく変わり、昔の常識は今の非常識、ということは珍しくありません。また、赤ちゃんにも個性があって、寝かしつけや育児法に「絶対」という正解はありません。でも、科学的に正しいとされている知識を持つことで、不安が減ります。偏った意見に振り回されることもなくなります。
赤ちゃんの寝つきが悪い、夜泣きで困っている、という方がいたら、ぜひ科学的なアプローチを試してみてほしい――そんな思いから、「Child Health Laboratory」を立ち上げ、日々活動しています。
もっと知りたい方は、以下もチェックしてみてくださいね!
●ブログ
●Child Health Laboratory –15分オンライン無料診断受付中!
森田麻里子
Child Health Laboratory 代表
医師、小児睡眠コンサルタント。1987年生まれ、東京都出身。東京大学医学部卒。2012年亀田総合病院にて初期研修。2014年仙台厚生病院麻酔科。2016年南相馬市立総合病院麻酔科。2017年3月に第一子となる男の子を出産。