-【コロナの夏は必須!「ダニ脳炎ワクチン」で屋外レジャーを安全に楽しもう!!】-

2020.06.29

コロナ対策レジャーには、マダニ脳炎という“落とし穴”が・・・。死亡や後遺症リスク回避のためにできることは?

 

 

【まとめ】

 

☆森林や草むらなどに潜むマダニによる「ダニ媒介性脳炎」。発症すれば致死率2~3割、半数前後に後遺症も。

 

☆特別な治療法はなく予防が肝心!当院の個人輸入ワクチンは有効性96~99%、渡航者にもおすすめです。

 

☆アウトドアレジャーや森林・草むらでの正しい服装とは? 虫よけスプレーどこを見て選ぶ?

 

 

 

ダニ媒介性脳炎とは? 世界で毎年1万件以上の被害。命が助かっても3~6割に後遺症!

 

 

「ダニ媒介性脳炎」(ダニ脳炎)は、各種のマダニが媒介するウイルス感染症。発症すると急性脳炎を起こし、命を落とすこともある病気です。毎年、世界で1万~1万5千人の患者が発生していると推計され、しかも増加傾向と言われます。

 

 

(https://dispatcheseurope.com)

 

 

原因となるダニ脳炎ウイルス(フラビウイルス)は、日本脳炎ウイルスの仲間で、主にヨーロッパから東アジアで感染症を引き起こしています。地域ごとに大きく3つに分類され(亜型)、発症や症状の出方に違いがあることが分かっています。

 

 

日本国内のマダニが持つダニ脳炎ウイルスは、「極東亜型」。

 

 

基本的な症状としては、2~28日(多くは1~2週間)の潜伏期間の後、頭痛や発熱、吐き気・嘔吐が見られ、髄膜炎(脳の周りを覆っている髄膜の炎症)を起こします。さらに脳炎(脳そのものに生じる炎症)に至ると、精神錯乱や昏睡、痙攣、麻痺なども現れます。

 

 

 

 

極東亜型が特に恐ろしいのは、その致死率。ヨーロッパ亜型が1~2%、シベリア亜型でも6~8%なのに対し、極東亜型の致死率は20~30%にも上るのです。

 

 

しかも、なんとか回復したとしても、そのうち35~60%の人には神経性の後遺症が残ってしまいます。

 

 

実は、感染した場合の発症率は2~30%程度と、さほど高くはありません。ただし、発症した場合のリスクの大きさは受け入れがたいものがある、ということです。

 

 

国内では、1993年に初めて北海道でダニ脳炎の患者が報告されてから、2018年6月までに道内で計5例の患者が報告されています。さらに、西日本を中心に本州他でも野生イノシシなどでダニ脳炎ウイルス感染が報告され、ダニ脳炎を媒介するマダニは全国に広く存在すると見られています。

 

 

 

 

原因は「マダニ」。家にいるダニとは別もの。屋外レジャーやペットの散歩も要注意!!

 

 

ダニ脳炎を媒介する「マダニ」は、草むらなどに潜み、肌の露出部分から入り込んで刺し、血を吸います。その際にウイルスを含んだダニの唾液が体内に入り、フラビウイルス感染が起きてしまうのです(ヒトからヒトへは感染しません。また、屋内の寝具やカーペットに潜むイエダニツメダニ、ヒョウダニ等とはまったくの別ものです)。

 

 

 

 

マダニの体長は3~10mmと、肉眼ではっきり見える大きさです。日本では48種類確認されています。ヒト以外にも、野ネズミ、野ウサギ、シカ、イノシシなどの野生動物や、猫、散歩中の犬などにも取りつき、吸血することが分かっています。

 

 

ですから、新型コロナの感染リスクが低いとされる屋外レジャーの“落とし穴”として懸念されているのです。

 

 

近年、野生動物の増加にともない、マダニも増加していると見られます。背景には、狩猟の減少や国産木材使用の減少から、山への人の立ち入りが減ったこと、さらに逃げ出したペットなど外来動物が山に入り込んだことが挙げられます。一方で、山を切り開いて宅地化したことで、食べ物を求めた動物が市街地や人に接近するようになりました。

 

 

結果として、マダニの生息範囲と人の生活範囲が近接し、マダニ媒介感染症のリスクも上がっているのです。近所の公園などにも危険が潜んでいると考え、用心するに越したことはありません。犬の散歩や猫の放し飼いによって持ち帰ってしまうこともありえます。

 

 

 

 

なお、マダニに刺される以外にも、ヤギ乳を非加熱で飲むことで腸管感染したケースが知られています。観光でヤギの乳しぼりなどを行っているところもありますが、しぼりたてであってもそのまま飲むのはやめておきましょう。

 

 

ダニ脳炎予防ワクチン、効果は96~99%と絶大! アウトドアや海外渡航前にぜひ。

 

 

マダニに噛まれ、その後、1~2週間のうちに原因不明の頭痛、発熱、吐き気などの体調不良が続いたら、速やかに医療機関を受診してその旨を伝えてください。血液や髄液から、ダニ脳炎ウイルスやその遺伝子、あるいはそれに対する抗体を調べ、診断します。

 

 

ただし、残念ながら国内では特別な治療法がありません(海外では免疫グロブリン製剤が市販され、症状が軽減することが示されています)。ですから徹底的に予防に努めることが重要なのです。

 

 

まずできるのが、ダニ媒介性脳炎予防ワクチンの接種です。

 

 

(https://dispatcheseurope.com)

 

 

有効性は 96~99%と、非常に信頼できるワクチンです。ただし、国内未発のため、ナビタスクリニックでは多くのご要望にお応えして、個人輸入でご用意しています。

 

 

こちらは不活化ワクチンで、3回接種となります。基本スケジュールとしては、初回、その1〜3 カ月後に2回目、さらに9〜12 カ月後に3回目を接種。ただ、時間的余裕がない時に迅速接種スケジュールもアレンジできますので、医師にご相談下さい。

 

 

副反応は疲労感や頭痛、筋肉痛など、いずれも数%程度重篤な副反応の報告はありませんヨーロッパ系のダニ脳炎ウイルスにも有効ですので、渡航ワクチンとしてもお勧めします

 

 

ダニ脳炎は、熱帯以外のユーラシア大陸の森林で広く報告されています(西はフランスのアルザス・ロレーヌ地方から、東はウラジオストック、中国東北部まで)。日本人の観光先としても人気のあるオーストリアの森林地帯ドイツ・バイエルン地方でも、患者が多く発生しています。

 

 

マダニ脳炎流行地域

(https://www.regentstreetclinic.co.uk)

 

 

今後、海外渡航の再開が進むことが期待されますが(7月1日よりEUが日本からの渡航受け入れ再開との報道も!)、ダニ脳炎ワクチン接種の3回完遂には時間がかかります。ぜひ前もってご検討ください。

 

 

刺されないための服装、虫よけスプレーも必須。帰宅後も入念にチェックを。

 

 

もちろん予防接種をしても、肌を露出させた状態でダニの生息場所に踏み入れば、刺されること自体は避けられません。草むらなどを通るときには、ダニに刺されない服装と、虫よけスプレーの使用が必須。沢沿いの斜面や森林の下草の中、牧草地などに入る場合は特に入念に準備をしましょう。

 

 

必ず長袖・長ズボンを着用し、靴はできれば長靴やブーツなど足を完全に覆うものを。手袋と袖口の間や、ズボンのすそと靴下の間などに、隙間がないよう工夫してください。首にもタオルを巻くなど、露出を減らすようにします。

 

 

厚生労働省

 

 

その上で、虫よけスプレー(忌避剤)を服の上からも吹きかけます。有効成分としては、ディートイカリジンがあり、濃度の高いほど長時間、効果が持続します。濃度の高い方が価格も上がりますが、どの程度頻繁に付け直すことができるかを考えて選ぶようにしましょう。

 

 

マダニ忌避成分(虫よけスプレー主成分)

 

 

帰宅後は家に入る前に上着などを脱ぎ、居住スペースには持ち込まないようにします。速やかに入浴し、マダニが体についていないかチェックを。マダニは何日にもわたって体に食いつき、吸血し続けることも多いのです。マダニが皮膚についていたら無理に取り除かず(マダニがちぎれて皮膚の中に残り、そこから化膿しやすくなります)、そのまま皮膚科を受診してください。

 

 

厚生労働省

 

 

繰り返しになりますが、ダニ脳炎を発症してしまったら、国内では受診しても対症療法が基本となります。刺されないための準備ももちろんですが、アウトドアレジャーや流行地域への渡航前に、ワクチン接種を是非ご検討されてはいかがでしょうか

 

 

(参考)

●国立感染症研究所「ダニ媒介性脳炎とは

厚生労働省「ダニ媒介脳炎について米国疾病予防管理センター(CDC)

●「Tick-borne Encephalitis (TBE)

Heinz FX, Stiasny K, Holzmann H, et al. Vaccination and tick-borne encephalitis, central Europe. Emerg Infect Dis. 2013;19(1):69-76.

厚生労働省検疫所「ダニ媒介性脳炎

日本維持新報社「ダニ媒介性脳炎の疫学,病態の特徴,治療・予防方法

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