今年6月にいよいよ12年目を迎えるナビタスクリニック。患者さんファーストをこれからも追求し、より多くの皆様のために情報提供にも尽力してまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和元年の始まりとほぼ時を同じくして、11周年を迎えたナビタスクリニック。立川、新宿、川崎、各ターミナル駅のエキナカで夜9時まで診療を行う「コンビニ・クリニック」は、新時代の医療の在り方として、ますます多くの方にご利用いただくようになりました。
2008年の開設(立川)当時は、「医療崩壊」が社会問題化していました。医療界に根強く残る古い体質と慣習は、時代にそぐわなくなっていました。医療側と患者側が対立するシーンが増え、現場の医師やスタッフも疲弊していました。その元凶の1つとしてやり玉に挙げられたのが、“コンビニ受診”でした。
通常の診療時間外に、コンビニ感覚で夜間診療等を利用する患者さんが増えていることが、問題視されたのです。しかし、そもそも好き好んで医療機関に足を運ぶ人がいるでしょうか。やむを得ず、必要に迫られて夜に受診するしか方法がないのではないか。コンビニ受診こそ、患者さんの求める医療の在り方の1つではないのか・・・。
「コンビニ・クリニック」の実現に奔走し、ナビタスクリニック立川の開設に至りました。徹底したのは、“患者さんファースト”。ふさわしい立地、診療時間、診療科目を患者さん目線で追求しました。おかげさまで川崎、新宿と相次いで開設し、各院とも皆様に大きなご支持をいただいております。
もちろん、患者さんファーストの方針は、今も変わらず貫かれています。各院で診療科目や内容、診療時間等に細かな違いがあるのも、ご利用いただく患者さんの便利や傾向に合わせ、都度調整をしているためです。(それは結果的に、クリニックスタッフの「働き方」の向上にもつながっています。スタッフは患者さんのパートナーであり、その働き方への配慮が患者さんに気持ちよく受診していただくための第一歩と考えております)
近年では、HPVワクチンやMR・MMR(麻疹、風疹、おたふく風邪)ワクチンをはじめとした各種の予防接種、そして、アフターピル(オンライン処方含む)や低用量ピル、貧血などを中心とした女性内科にも力を入れています。
年末からは、ごく微量の血液でがんの有無等を調べることができる「リキッド・バイオプシー」検査も開始しています。いずれも、患者さんの要望にできるだけお応えしよう、と導入するに至ったものです。
さらに、院内を超えてより多くの方々に予防接種の大切さを知っていただきたいと、昨年は啓蒙マンガ冊子を2本、監修させていただきました。『課長島耕作』でおなじみの弘兼憲史先生率いるヒロカネプロダクションの作画で『ワクチン接種のすすめ』と、『翔んで埼玉』『パタリロ!』の魔夜峰央先生による作画の『HPVワクチンを打ってないですって!?』、どちらもナビタスクリニックで無料配布中です。
本年も引き続き、地域の皆様に信頼してご利用いただける「コンビニ・クリニック」としての務めを果たしてまいります。また、一人でも多くの方の健康のため、疾患や予防法、健康についての情報提供にもいっそう力を入れてまいります。健康上の不安やご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
久住英二(くすみ・えいじ)