縦割りの専門医育成によって損なわれてきた患者の利便性を、これからも追求していきます。
【まとめ】
☆ナビタスクリニックは、当時の論調の“逆張り”で誕生した「コンビニクリニック」。
☆一般的な医療提供体制では利用しづらいと感じている患者の方々の様々なニーズにお応えしていきます。
☆記事では、医療現場の診療体制と、増えゆく多様な患者ニーズとの乖離について、縦割りの専門医育成システムの関与を指摘。
(Business Journalの記事はこちら。Dr.久住の写真があります)
多様な患者ニーズを追求した結果の「コンビニクリニック」
2008年、立川駅ナカに開業した「ナビタスクリニック立川」。理事長の久住医師は血液内科医で、虎の門病院などで勤務した後、コンビニクリニックという新しい形態を立ち上げました。平日は夜9時まで、土日も診療を行うことで、平日昼間に受診できない多くの方々にご利用いただいています。
開設当時、世間では医療機関の「コンビニ受診」が医師を疲弊させるとして、問題視までされていました。コンビニクリニックは、そうした世間の常識の逆を張ったもの。ただ、そもそも患者の方々のニーズ自体を否定するのはナンセンスです。患者ニーズを尊重し、求められているものを提供させていただこうとした結果が、コンビニクリニックだった、というわけです。
実際、ナビタスクリニックを訪れる方々の大半は20~30歳代。一般的な診療所では高齢者が中心なのとは対照的です。
受診理由も、風邪などの一般的疾患のほか、ワクチン、貧血、ピル、さらにモーニングアフターピル(緊急避妊ピル)、性感染症など、実に様々です。さらにアンチエイジング診療を求める声も多くいただきますが、ご希望に添えきれない現実もあります。
縦割りの専門医育成システムへの疑問
記事では、医療現場の診療体制と、増えゆく一方の多様な患者ニーズとの乖離について、特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が、縦割りの専門医育成システムの関与を指摘しています。
今春から始まった新専門医制度については、
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この制度では、大学教授が、取り組むべき課題、勤めるべき病院を次から次に用意し、若手医師をそのレールの上で無理矢理走らせようとすることになる。自分の頭で考えられない医師が出来上がる。筆者には、大学医局の復権を狙う時代遅れの制度にしか見えないが、初期研修を終えた医師の約9割が応募した。
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と疑問を呈しています。
この制度に乗らず、独自のキャリアパスを選んで「女性の総合医」を目指す山本佳奈医師が、ナビタスクリニックでの診療を始めます。
ナビタスクリニックは、時代に逆行する慣行や制度のあえて逆を張り、これからも患者の利便性を第一に追求していきます。