-【当院掲載】はしか拡大 対策遅れ尾引くーー1回の30代、感染多く(日本経済新聞)-

2018.06.08

ナビタスクリニック新宿が、はしかの予防接種に関して取材を受け、本日の日経新聞に掲載されました。28歳~41歳の方は特に注意が必要です。

 

【まとめ】

☆はしかはインフルエンザの6倍の感染力。空気感染も!

☆免疫ないとほぼ100%発症。大人は重症化して肺炎などを併発。

☆予防接種1回のみの世代(主に30代)は、MRワクチン接種を!

 

(日経新聞の記事はこちら。当院でのはしかワクチン接種の写真があります)

 

強い感染力で空気感染も。免疫ないとほぼ100%発症。

 

はしか(麻疹)がまず怖いのは、その強い感染力。インフルエンザの6倍の感染力で、1人の患者から平均12~18人に感染が拡がります。

 

くしゃみや咳、それを触った手で目や鼻をさわることで感染するのはもちろん、「空気感染」もします。患者と同じ部屋に20分いるだけで伝染り、ドアノブなどでも数時間生き残ります

 

しかも、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症します。通常、10~12日間の潜伏期間があり、その後38℃前後の発熱や咳、鼻水などの症状が2~4日続きます。ここまでは風邪と勘違いしやすいところ。

 

ただ、さらに結膜炎のような目の症状や口の中の白い発疹が現れてきます。そして、いったん37℃前後に下がるのですが、安心しているとすぐに、さらに39℃前後の高熱が出て、全身に赤い発疹が拡がります。

 

特効薬はありません。症状を和らげる治療(対症療法)を行いますが、3割もの人が別の病気も併発してしまいます。その約半数が肺炎で、まれに脳炎も見られ、二大死因にも。特に大人は重症化しやすいので注意が必要です。

 

しかも、治ったとしても2~3年の間は、肺炎など命に関わる感染症にかかるリスクが通常より高くなることが分かっています。はしかのウイルスが、病原菌に関する記憶を担う白血球などを殺してしまうためと考えられています。

 

感染リスクの高い世代(主に30代)は予防接種を!

 

特に感染リスクの高いのが、現在28~41歳の人。

 

はしかの予防接種は、国内では1978年に定期接種が始まりましたが、当時は1回接種でした。さらにその後、副作用訴訟をきっかけに予防接種法が改正され、1994年には任意接種となってしまいました。2006年には2回接種が導入され、流行時には未接種世代へのフォローも行われましたが、1回接種世代は免疫が十分でない可能性があります。1回だけでは免疫が不完全で、加齢と共に失われやすいのです。

 

なお、子供の頃にはしかにかかったことがある人(主に40代以上の中高年の方)は、予防接種より強力な免疫を獲得していると考えられます。

 

国のワクチン行政の遅れは、本日の日経新聞の記事でも指摘されています。

 

現在28~41歳(念のため~45歳)は、特に接種をご検討いただければと思います。また、2回接種世代なのに1回しか接種しなかった方(母子手帳を確認してください)、中高年の方ではしかにかかった記憶のない方なども、接種をお勧めします。

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