インフル早期流行の原因は地球温暖化?! 今年は去年とワクチンが違う、って本当?
【まとめ】
☆インフルの異例の流行の早さについて、久住理事長と濱木新宿院長が、それぞれ「報道ステーション」「Nスタ」で解説。
☆今年のワクチンは、昨年とはA型の内容が違うこと、ご存じですか? ですから今年もぜひ接種を!
☆ナビタスクリニックでも予防接種を実施中。立川院は平日予約不要です。詳細をご確認ください。
「報道ステーション」で久住医師、「Nスタ」で濱木医師が解説。異例の流行の早さの原因は?
インフルエンザが全国各地で流行し始めています。現在、18の都道県で、定点医療機関当たりの患者数が1人を超え、「流行」期に入っています。
東京都内でも10月28日から11月3日の間に、男性232人、女性227人、合計459人のインフルエンザ患者が発生しました。
これについて、ナビタスクリニック理事長の久住英二医師と、新宿院長の濱木珠恵医師は、それぞれテレビ朝日「報道ステーション」とTBS「Nスタ」の取材に応えました。
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
2人の共通した見解は、インフルエンザの早い流行の背景には、ラグビーW杯による訪日客の増加と、それ以上に、日本の気候の変化が関与しているのではないか、というもの。
久住医師:
「実はインフルエンザは熱帯の暖かい地域では、夏も冬もなく一年中流行っているんです。今年は北半球がすごく暑い夏だったんですね。日本もインフルエンザが夏にも流行するような気候帯に変わってきている可能性があります」
濱木医師:
「ラグビーW杯の影響で海外、とくに南半球からの観光客が多かったことが一因かもしれない」
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
「世界の流行時期を見ると、熱帯・亜熱帯では1年中インフルエンザが流行しており、日本も熱帯・亜熱帯のような気候に変化している可能性もある」
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
実際、今月1日の時点で、温暖な沖縄県ではすでに突出したインフルエンザ患者数が報告されています。
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
また、全国的にも今年はゴールデンウィーク中も、インフルエンザ患者の多さが目立ちました。5月の時点ですでに学級閉鎖は103施設、9月には277施設となっています。
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
インフルエンザワクチンの効果は5カ月ほど。大半の方は、昨秋~冬に接種していても春夏には抵抗力が下がってしまいます。年中インフルエンザが流行するとしたら、1年に2回、ワクチン接種が必要ということに・・・。
(TBS「Nスタ」2019年11月6日)
やはり地球温暖化の影響でしょうか。日本全体で何かが変わりつつあるのかもしれません。
ワクチンの中身が昨年とは違う、ってご存じでしたか? ぜひ今年も接種を!
インフルエンザの予防ワクチンは現在、4種類のインフルエンザウイルスに対する免疫がつくように、4種類の薬液が混合されています。
ウイルスの型よりさらに細かい分類は“株”と呼ばれていて、毎年インフルA型から2株、B型から2株が選ばれ、ワクチンが製造されます。
今年のワクチンに含まれる4種類の株は、表の通り。
A型の2株が今年は変更になっていることが分かります。
ですから昨年接種を受けた人で、もしも完全にその効果が切れていないとしても、今年も接種を受けておくのが正解。また、昨年接種を受けずにA型に感染してしまった人も、「今年はそれで免疫がついているから大丈夫」というわけにはいきません。
というのも、次のシーズンのワクチンにどの株(製造株)が選ばれるかは、国内メーカーが勝手に決めているわけではないのです。
次シーズンに流行しそうなインフルエンザの株の検討は、WHOで、年明け過ぎから始まっています。そして2~3月、WHOの推奨株が型ごとに複数ずつ発表されます。それに基づき国内メーカーや国立感染症研究所が製造効率等を検討した上で、4月初旬には厚生科学審議会で製造株が決定されます。そこから国内メーカーで製造を始め、例年9月下旬から販売開始となるのです。
なお、4種類の原液しか含まれないからと言って、上記4種類以外の株に効果がまったく期待できないわけではありません。
免疫には「交叉反応」(一般に「交叉免疫」とも)があり、近い形状のウイルスにもある程度は免疫反応が及ぶことが期待されます。インフルエンザであれば、同じAやBの型内であれば、まずまずの効果が期待できます。
ただ、いずれにしても接種を受けてすぐにウイルスとの戦闘態勢に入れるわけではありません。免疫成立までに2週間かかります。今まだ未接種の方は、本格的流行を迎える前に、ぜひお急ぎください!
ナビタスクリニック立川・川崎・新宿で予防接種実施中! 各院の受付方法をご確認ください。
ナビタスクリニックでもインフルエンザの予防接種を行っています。当院では米国のACIP(予防接種実務に関する諮問委員会)のガイドラインにのっとり、小学生でも基本は1回接種を採用しています。詳しくはこちら。
料金は1回4,400円(一律)です。
(テレビ朝日「報道ステーション」2019年11月5日)
中学生以下のお子様は必ず保護者同伴で、母子手帳をご持参ください。
立川・川崎・新宿の各院で少しずつ受付方法が異なります。概要は以下の通りですが、変更になる場合もございます。持ち物や予診票等について、各院ホームページも併せてご確認ください。その他、ご不明点は各院にお電話等でお問い合わせください。
〇立川院 042-521-5334
〇川崎院 044-230-0580
〇新宿院 03-5361-8383
【立川院】
立川院のみ、平日のインフルエンザ接種は予約制ではありません。在庫があれば随時接種を受け付けています。直接おいでください。(保険診療もご希望の場合、成人は「皮膚科」、中学生以下は「小児科」、高校生以上は「内科」のご予約もおとりください)
受付時間:月~金 AM10時~12時、PM15時~20時
下記より問診票等をダウンロードし、記入してご持参ください。WEB問診(メルプ)は使用できません。
《インフルエンザ問診票・注意事項PDF》
《インフルエンザ予防接種同意書》
※インフルエンザ予防接種注意事項は必ずお読みください。
立川院では完全予約制で日曜日も接種(10~14時)を行っています。
ご予約はお電話にて。前日17時までの受付です。くわしくはこちら。
【川崎院】
川崎院では、インフルエンザワクチンは完全予約制(通常診療時間帯)となります。
総合受付044-230-0580にお電話いただくか、WEB予約にて、ご予約をお取り頂いてからご来院ください。予約可能日は順次、開放します。
インフルエンザワクチン以外のワクチンを同時接種ご希望の場合は、予約専用番号・WEBからはご予約をお取りいただけません。総合受付044-230-0580までお電話をお願いいたします。
【新宿院】
新宿院では、インフルエンザワクチンは完全予約制(通常診療時間帯)となります。
総合受付03‐5361‐8383にお電話いただくか、WEB予約(「インフルエンザ(大人)・インフルエンザ(小児)」の項目を選択)にて、ご予約をお取り頂いてからご来院ください。予約可能日は順次、開放します。(現在11月30日まで開放)
インフルエンザワクチン以外のワクチンを同時接種ご希望の場合は、予約専用番号・WEBからはご予約をお取りいただけません。総合受付03‐5361‐8383までお電話をお願いいたします。
(トップ画像:テレビ朝日「報道ステーション」2019年11月5日)