-第3の花粉症、「ブタクサ」は今が飛散ピーク。今後患者が増えるかも?!-

2019.09.18

スギ花粉症が一番落ち着いているはずのこの時期、花粉症の症状が出ていたら、ブタクサが怪しいです。

 

 

【まとめ】

 

☆ブタクサ花粉の飛散量が都内で急上昇! ブタクサってどんな植物?

 

☆喉がイガイガ、鼻がムズムズ、これって花粉症? 風邪との違いは? 治療は?

 

☆ブタクサのそっくりさん「セイタカアワダチソウ」は無害。見分け方は?

 

 

 

ブタクサ花粉症を知っていますか? 今、花粉飛散が最大レベルを迎えています。

 

 

「ブタクサ」なんておかしな名前だと思われたかもしれません。でも、意外と身近なキク科の雑草です。道路脇や空き地、公園、河川敷など、空いた土地があればどこでも群生します。自然豊かな田舎でなくても、アスファルトに囲まれた都会でも見られます

 

 

ブタクサは、夏には背丈が1mくらいまで延び、9月に黄色い小さな花をたくさんつけます。また、オオブタクサは3mほどにもなり、同じく黄色い花をつけます。(ちなみに「ブタクサ」の由来は、英語の通称「hogweed」から来ています。hogは豚、weedは雑草という意味です)

 

 

オオブタクサ(東邦大学

 

 

問題は、その花粉が引き起こす花粉症。実は日本で初めて見つかった花粉症が、ブタクサ花粉症なのです。

 

 

そして今、この9月こそ、花粉飛散のピーク期なのです。

 

 

 

 

東京都では地点毎の花粉飛散状況(単位:個/㎠)を毎週チェックしていますが、9月に入ってブタクサ花粉の飛散量が一気に急上昇。8月中は都内全域で0個/㎠だったのが、千代田区では9月2~8日の1週間で11.1個/㎠、町田市では29.3個/㎠観測されています。

 

 

東京都千代田区の花粉飛散状況

 

 

東京都町田市の花粉飛散状況

東京都福祉保健局

 

 

ブタクサの原産地は北米なのですが、明治時代初期に外来植物として日本に侵入して定着し、今では全国で見られます

 

 

つまり全国的にブタクサ花粉症のリスクがある、ということ。

 

 

実際、スギ、ヒノキに次いで3番目に患者の多い花粉症と言われています。いずれも、花粉を風に運んでもらい、より広範囲に受粉させる戦略の植物(風媒花)です。また今後、温暖化によりブタクサ花粉の濃度が高まったり、飛散シーズンが長くなったりすることも懸念されています。

 

 

ブタクサの花粉は、特に午前中に飛散します。背丈が低いため、スギやヒノキのように遠くまでは飛散しませんが、生えている場所の近くには多くの花粉が舞います。自分がブタクサ花粉症と分かった場合は、雑草にも目をやり、可能な限り近づかないようにしましょう。

 

 

これって季節外れの花粉症? 風邪との見分け方は? 治療方法は?

 

 

とはいえ、花粉症と言えばスギやヒノキのイメージが強く、春のものと思いがち。また、アレルギー症状と風邪などによる症状と、違いが分かりづらいケースもあります。

 

 

たしかに、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど共通する症状もあります。

 

 

 

 

ただ、アレルギー性の疾患は、症状が長期間続きます。特に花粉症では、気温や天候などによって花粉の飛散状況に違いが出るために、症状の重さにも日による変化が出てきます。また、目のかゆみや喉のかゆみ(イガイガ)など、様々な粘膜のかゆみを訴える人が多いようです。

 

 

特にブタクサの場合、喉や肌に症状が出やすいとも言われます。また、あまり花粉が遠くへ飛ばないので、風のほとんどない日などは、群生しているところに近づかなければ症状が出にくいことも。

 

 

一方、風邪の場合は、発熱や痰など、アレルギーでほとんど見られない症状が同時に出ることが多いです。

 

 

思い当たる節があったら、マスクやメガネをする、手洗い、うがい、洗顔などの基本的な対策を行いつつ、早めに内科やアレルギー内科を受診しましょう。もちろんナビタスクリニック3院(立川・川崎・新宿)でも治療を行っています。

 

 

 

 

基本は抗アレルギー薬(飲み薬)が処方されます。徐々に効果が現れるため、できるだけ速やかに飲み始めることが大事です。本当は、花粉の飛散開始予想日を調べ、飛び始める前から飲み始めるのが理想。

 

 

症状が出てしまっている場合は、即効性のある薬(抗ヒスタミン薬など)もあります。ただ、薬によっては眠気などの副作用もあるため、医師としっかり相談した上での服用をお勧めします。

 

 

 

 

そっくりさんのセイタカアワダチソウは無害! 見分け方を知っておきましょう。

 

 

さて、実はブタクサにそっくりな見た目をした「セイタカアワダチソウ」という植物もあります。

 

 

同じように地面から真っ直ぐ上に伸び、黄色い小さな花をたくさんつけます。花の形状や付き方が、見分けがつかないくらいよく似ているのです。実際、同じく北米原産でキク科、群生する場所の特徴もほぼ一緒です。

 

 

セイタカアワダチソウ(東京都東部7公園

 

 

ただ、セイタカアワダチソウは虫が花粉を運ぶ「虫媒花」。風媒花と違って、受粉のために花粉をあえて空中に飛散させるわけではありません

 

 

何より、このセイタカアワダチソウの花粉は、今のところアレルギーの原因とはならないことが分かっています。(一時期はブタクサと混同されて、そう言われていたこともあったようですが、冤罪でした!)

 

 

ではどこで見分けるのか。一番の違いは、葉の形です。

 

 

ブタクサの葉は柔らかく、いかにもキク科らしい形。と言ってもピンとこないかもしれませんが、全体は三角形で、ヨモギにもよく似た、輪郭に切れ込みが入って入り組んだ形状です。

 

 

ブタクサの葉(wikipedia

 

 

一方、セイタカアワダチソウの葉は、きな切れ込みがなく、笹の葉のような形です。

 

 

セイタカアワダチソウの葉(岡山理科大学旧植物生態研究室

 

 

ですからブタクサ花粉症の人も、そうでない人も、それらしい植物があったら葉をチェックしてみることをお勧めします。そしてブタクサであれば、むやみに近づかないこと。

 

 

というのも、大量の花粉にさらされるほどに、花粉症の発症リスクは上がるから。症状悪化を回避するだけでなく、予防のためにも、大量の花粉に曝されないようにしましょう。

 

(トップ画像 Shutterstock/ Elizaveta Galitckaia

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