-今がピーク! ツメダニ対策の基本は「刺さないダニ」を減らすこと。-

2019.08.22

高温多湿は、雑菌だけでなくダニにも絶好の繁殖環境。適切な対策で快適さをキープしましょう。

 

 

【まとめ】

 

☆家の中のダニの繁殖ピークは今! 高温多湿環境に餌があれば大量発生することも。

 

☆人を刺すのはツメダニ。でも本来は人の血を吸って生きているわけではない。・・・ではなぜ?

 

☆人を刺さないチリダニやコナダニ対策が重要な2つの理由とは?

 

 

 

8~9月はダニ繁殖期! 患部の特徴は? 対処法は?

 

 

夏は虫刺されの季節。家の周りでは蚊に刺され、レジャーではハチに刺され、という人も少なくありません。そしてもう一つ、厄介な敵がダニです。

 

 

先日はこのブログで「マダニ」についてお知らせしました(こちら)。マダニは基本的に屋外で注意すべきダニ。刺されること自体は日常的なことではありませんが、刺されれば命に係わる事態に発展することもあります。

 

 

 

 

一方、家でダニに刺されることは、全然珍しい話ではありません。

 

 

特に夏はダニの大繁殖シーズン。一般に、温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿がダニにとって最適な生息環境です。あたたかくてジメジメした環境が好きなのは、雑菌やカビばかりではないのです。

 

 

例えば「ダニに刺された」というとき、たいてい犯人は「ツメダニ」です。

 

 

ツメダニ

名古屋市HP

 

 

ツメダニは、畳やカーペット、布団など、温かく、中に潜り込んで卵を産めるような場所を好みます。それだけでなく、家具の裏面など結露しやすい、湿気の多い場所にも生息します。

 

 

そのため、一戸建ての住宅よりもマンションなどの高気密性住宅に多く発生し、寒い北側の部屋よりも温かい南側の部屋に繁殖しやすいそうです。

 

 

ツメダニに刺されたのかどうかは、次のような点で大まかに判断できます。

 

 

・お腹まわりや太ももなど、露出していない柔らかい部位

・腫れ1か所につき、刺された跡は1つ(2つは南京虫?)

・アウトドア、海外渡航、動物との接触などが1週間以内にない

 

 

日本皮膚科学会

 

 

ツメダニに刺された場合、強いかゆみが数日~10日程度続きます。

 

 

それでも市販薬で様子を見ていれば、普通は遅くとも10日以内には腫れやかゆみは収まるもの。それ以上の場合や、掃除・洗濯など対策を講じているのに増えてきた場合は、ツメダニ以外の湿疹などの場合もありますので、皮膚科を受診しましょう

 

 

受診してツメダニと診断された場合、ステロイド軟こうなどが処方されることが多いです。

 

 

チリダニ・コナダニは刺さない。ただし、それを餌にツメダニが寄ってくる。

 

 

ツメダニは、家に発生する3大ダニの1つ。

 

 

ただ、家でみられるダニで一番数が多いのは、「チリダニ」(ヒョウダニ)です。

 

 

コナヒョウダニ

名古屋市HP

 

 

チリダニは、ツメダニより一回り小さなダニで、実は夏に限らず1年中見られます。家の中のダニの8割前後がチリダニとも言われます。カーペットやソファなどの家具や、布団や枕などの寝具に多く発生します。

 

 

数が多いために起きてくるのがダニアレルギー(花粉症としくみが同じですね)。いわゆる「ハウスダストアレルギー」は、実際にはこのチリダニの死骸等によるものと言われます。チリダニの体や死骸、ふんが、アレルギー症状の引き金(アレルゲン)となります。

 

 

残る1つは、「コナダニ」。こちらも、1年中みられるごく小さなダニです。

 

 

ケナガコナダニ

名古屋市HP

 

 

実際、数としては通常チリダニほどには見られないのですが、繁殖力がすさまじいのです。繁殖の条件がそろってしまうと大量発生し、名前の通り粉が吹いたように見えます。

 

 

カビを餌にするので、湿っぽいところや畳の隙間のほか、食品(砂糖、ドライフルーツ、味噌、削り節、煮干、小麦粉、チーズ、チョコレートなど)や医薬品等にも発生して恐ろしいことに。

 

 

 

 

 

 

比較的低温にも強いため、6~8月上旬の梅雨時と秋~冬にかけて被害が出がちです。

 

 

ただ、これら大きく分けて2種類のダニは、実は人を刺しません。

 

 

その代わり、どちらもツメダニの餌となることが問題です。

 

 

先のとおり、家で人を刺すのは主にツメダニです。しかし実は本来、ツメダニは蚊などと違って、人の血を主な餌として生きているわけではありません。通常はチリダニやコナダニなどほかのダニや昆虫を刺し、体液を吸って生きています

 

 

ただし、餌になるそれらのダニが増えると、ツメダニも多く発生します。そうなると、稀に間違って人を刺して体液を吸うのが出てきます。

 

 

結果、チリダニやコナダニが増えるとツメダニが増え、ダニに刺されやすくなるという事態が発生するのです。

 

 

コナダニ・チリダニを減らす効果的な掃除とは?

 

 

であれば対策として、まずはチリダニとコナダニを増やさない、あるいは減らすことが肝心です。

 

 

基本的には、ホコリなどに混じるダニの餌を取り去るために、掃除をこまめにすることが一番大事。その上で、集まりやすいポイントには「ダニシート」がおススメです。

 

 

 

 

ダニの好むにおい物質が練りこまれたシートで、ダニをおびき寄せて、粘着させたり乾燥させて死滅させる仕組みです。ベッドマットレスなど、頻繁に虫干しできないけれど殺虫剤を使いたくない、という人も安心して使えます。

 

 

また、ダニによって生息場所や特性が少しずつ違うのでポイントを押さえておくと効率的なダニ対策ができます。

 

 

チリダニは、雑食性ですが、特にタンパク質系の栄養を好みます。例えば、人のフケなど皮膚からの脱落物や、カビの胞子など。

 

 

そのため、まずはカーペットやソファ、寝具など、人のアカやフケが落ちやすいもののお手入れをこまめに。掃除機をかけたり、洗えるものは洗濯します。

 

 

 

 

また、窓際のカーテンやカーペットなど、結露などでカビが発生しやすい場所は要注意。カビは胞子と栄養素、水分がなければ繁殖しないので、カーテンは定期的に風を通し、洗濯を。

 

 

コナダニは乾燥に弱いという特性があります。そこで、掃除に加えて乾燥を意識的に行いましょう。畳を虫干ししたり、布団を天日干ししたり、食品保管庫の中には必ず除湿剤を入れ、湿気を寄せ付けないようにします。

 

 

 

 

さらにコナダニは、小麦粉やパン粉、乾物のほか、あらゆる食品に発生するため、開封済みの食品を保存する際は、必ず密閉容器に入れます。できるだけ冷蔵・冷凍庫で保管するとなおよし。コナダニは比較的低温に強いとされ、低温だけでは卵などを死滅させることはできませんが、繁殖が抑えられるのは確かです。

 

 

以上、不快な思いをする前に、ダニ対策をしていきましょう。ダニ対策はハウスダストアレルギー対策でもあり、カビ対策にもなりますので、心がけて損はありませんね。

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