-ダイエットで体のニオイがきつくなる!? 食べ物やストレスと上手に付き合って。-

2019.07.30

体のニオイシリーズ第3弾は、ダイエットの落とし穴。健康で美しくなるはずが、体からの異常信号が出ていませんか?

 

 

【まとめ】

 

☆ダイエットで極端な食事制限をしていると、糖尿病と同じように体から甘酸っぱいニオイがしてくるかも?

 

☆高タンパク食を摂ろうと、動物性食品に食事内容が偏っていませんか?体臭がキツクなる可能性があります。

 

☆ダイエットが強いストレスになったり、過剰な運動をしたりすると、「ストレス臭」「疲労臭」も強くなるかも!

 

 

 

体を健康に美しく保つためのダイエットが、一歩間違うと、汗のニオイや体臭を強くする原因になります。偏った考え方に基づいて、極端な食事内容などになっていませんか? ダイエットで陥りやすいニオイリスクを知っておきましょう。

 

 

食事抜きや炭水化物抜き、糖尿病と同じ甘酸っぱいニオイに。

 

 

ダイエットに励む人がやりがちなのが、極端な食事制限。ストイックで短期間のうちに減量したい場合、食事をギリギリまで少なくしたり、絶食したり、という方法をとる人は少なくありませんよね。あるいは、最近の流行もあって、徹底的に炭水化物(糖質)を摂らないようにしている、という人もいるでしょう。

 

 

そういうダイエットをしていると、ある日気づいたら、汗から甘酸っぱいニオイが漂い始めるかもしれません。

 

 

それは、前回取り上げた糖尿病こちら)と同じ、「ケトン臭」です。

 

 

 

 

ちょっとおさらい。

 

 

体の細胞は、糖の補給が断たれるとエネルギー不足に陥ります。これを補うため、肝臓が中性脂肪を分解して、「ケトン体」という別のエネルギー源を合成。ケトン体そのものが、甘酸っぱく、果物が腐ったようなニオイです。それを多く含む血液から作られた尿や汗、息も、ケトン体独特のすっぱいニオイになってしまうのです。

 

 

糖質完全オフの食事を毎日、毎食摂ることは、健康上もお勧めできません。血糖値が上がらなければ腹感が得られず、ストレスが溜まります。筋肉はケトン体を利用できますが、脳のエネルギー源はブドウ糖(砂糖などを分解して作られます)のみ。糖質を摂らないと、頭もぼーっとしてきます。

 

 

そうなるとダイエットは続きませんね。たしかに糖質の摂り過ぎはNGですが、野菜や魚、肉の後に、少量のご飯を食べるなど、食べ方を工夫しながらきちんと取り入れていくことが大事。その方が、長い目で見てダイエット成功にもつながります。

 

 

動物性タンパク質ばかりだと、腸内環境が悪化、腐敗臭のもとに。

 

 

ダイエットのために炭水化物(糖質)を制限する分、高タンパク食を心がけることが良しとされている昨今。意図的に動物性食品に献立バランスが偏りがちです。動物性タンパク質は、たしかに筋肉や体をつくるのに重要ですが、過剰に摂取すると、腸内でいわゆる悪玉菌を増やすことに。

 

 

 

 

ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌は、腐敗菌とも呼ばれます。あの便やおならの嫌な臭いは、悪玉菌がタンパク質を分解する際に生じるインドール、スカトール、硫化水素といった成分による腐敗臭でもあるのです。

 

 

ですから悪玉菌(腐敗菌)が腸内で優勢だと、便やおならは臭くなります。それだけでなく、ニオイ成分も微量ながら腸から吸収され、血液中へ溶け込んでしまいます。その結果、汗にもイオウなどの成分が含まれ、体臭がきつくなりがちに。

 

 

改善のためには、動物性食品の過剰摂取に注意し、栄養バランスのとれた食事を心がけること。それによって腸内細菌叢を正常化することです。特に野菜や海藻から食物繊維を十分に摂るようにします。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなるため、善玉菌を増やす働きが期待できます。

 

 

 

 

ダイエットによる強いストレスや疲労で、ネギ臭やアンモニア臭が!?

 

 

体のニオイの分野で近年研究が進んでいるのが、ストレス臭疲労臭と呼ばれるもの。

 

 

「ストレス臭」は、2018年に資生堂が研究成果として発表し、話題となりました。人は緊張によるストレス状態にある時に、イオウ化合物のような、「ラーメンの上のネギ」のような、特有なニオイを発しているのだそう。

 

 

 

 

同社によれば、その主成分はジメチルトリスルフィドとアリルメルカプタンと呼ばれる物質。しかもやっかいなことに、それを嗅いだ周りの人までネガティブな心理状態にさせてしまうといいます。

 

 

一方、筋肉や精神的な疲労によって生じるのが「疲労臭」。ツンとした臭いです。実はこれも前回すでにお伝えした、肝機能低下でアンモニアの処理が追い付かなくなったのと同じ状態です。

 

 

疲れによって肝機能が低下するのはもちろんですが、ダイエットだからと過剰な運動をすると、肝臓の処理能力を上回るアンモニアが作られてしまいます。なおさら血中のアンモニア濃度が上がってしまうのです。

 

 

 

 

こうして見ると、ダイエットによって体臭がきつくなるのを防ぐには、様々な“過剰”や“偏り”を避けるのがポイントと言えそうです。食事の量や内容にしても、運動にしても、過剰や偏りが起きてくると、ニオイ物質を増やす結果に。

 

 

それらはいずれも、体からの異常信号でもあります。ダイエットそのものには成功し、筋力がアップするなど、短期的な目的は達成できるかもしれません。しかしそれが本当に体や健康にとって良い方法かどうか、考えてみる必要がありそうです。

 

 

健康によいはずのダイエットで体を壊さないためにも、体のニオイにも注意しておき、何か違うと思ったらダイエットの方法や程度を見直すとよいですね。

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