-【インタビュー】ワクチン集団接種は健康経営の新常識!私たちがお手伝いします。[レクタス株式会社]-

2019.06.20

企業でのワクチン接種をコーディネートするレクタス株式会社の取り組みについて、お話を伺いました。

 

 

【まとめ】

 

☆企業での集団予防接種をコーディネートするレクタス。営業本部長の島津久崇さんにインタビューしました。

 

☆集団予防接種の円滑な実施にはノウハウが必要。健康経営を戦略的に導入する企業や海外展開企業からの問い合わせ多数。

 

☆「ワクチンは命を救う」。ワクチンの価値と接種の必要性を広め、接種障壁を減らして、VPD感染者を0にしたい。

 

 

 

今、世界では麻疹、日本国内では風疹の感染者が増え、危機感が高まっています。唯一の予防手段がワクチン接種。ナビタスクリニックでは予防接種外来・トラベルクリニックを充実させています。国内で流通している麻疹風疹(MR)ワクチンに加え、麻疹風疹おたふくかぜ(MMR)ワクチンも個人輸入して常備しています。

 

 

また、クリニックを受診される接種希望者だけでなく、これまでにも継続的に企業に出張して、社員の方々への集団接種を実施してきました。このところは以前よりもお問い合わせも増え、関心の高さを実感しています。

 

 

こうした状況を背景に、ナビタスクリニック(鉄医会)はレクタス株式会社に協力し、企業向けの出張ワクチン集団接種にいっそう力を入れていくことになりました。

 

 

レクタス営業本部長の島津久崇さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

働き盛りの風疹・麻疹、海外赴任・出張・・・社員の健康維持は業績アップの大前提。

 

 

――4月の設立以来、問い合せが相次いでいるそうですね。

 

 

 

はい。企業での集団予防接種をコーディネートさせていただくのが私たちの仕事です。昨今、健康経営への関心が非常に高まっています。従業員の健康を企業が守っていくことは、かつては福利厚生の域を出ない位置づけでした。今も形式的にはそうかもしれません。ただ、もっと積極的に、経営戦略の一環として健康経営を取り入れて行こうという、意識の変化を感じます。

 

 

(NHKニュース 2018年10月19日より、ナビタスクリニック出張接種の様子)

 

 

例えば、厚労省が成人男性を対象に急きょ定期接種化した風疹は症状が出にくかったり、風邪程度の症状だったりします。そのせいで通勤電車や社内で感染が拡がるリスクも高い。今は妊娠中でも産休ギリギリまで働く女性も多いですから、先天性風疹症候群の発生につながります。また、働き盛り男性は子育て世代でもあり、ご家族に妊娠中の女性がいる人も多いですよね。

 

 

その他の感染症でも、従業員が相次いで1週間休み、となれば、企業にとっては大きな損失です。そもそもそんなハイリスクの職場であえて働きたい、という人は、これからますます減っていくでしょう。

 

 

実際、若い世代は働き方への意識改革が進み、会社が人生の全てとは思っていません。だからこそ、従業員の健康を大事にする「ホワイト企業」はリクルート市場でも人気が高まっているそうす。社員の健康維持に努めること、そうした会社であることが、優秀な人材を集める必須条件となってきているんです。ひいては業績アップへの近道であり、大前提になるはずです。

 

 

それを理解されている企業ほど、予防接種への関心も高いです。VPD(ワクチンで防げる疾病)をしっかり予防することは、健康経営の基本になりますね。

 

 

経済産業省

 

 

 

――たしかに合理的です。それに、海外赴任・出張が多い企業もトラベルワクチンの接種が必要ですよね。

 

 

 

海外赴任・出張も、渡航前に予防接種を完了させておけば、現地での迅速に業務を開始できます。場合によっては、ビジネスをうまく軌道に乗せられるかどうかの分かれ目にもなります。

 

 

特に今、世界的な流行が問題になっている麻疹は、対岸の火事ではありません。日本にも既に何度も持ち込まれていますし、これからラグビーのワールドカップや東京パラ五輪も控えています。

 

 

麻疹が怖いのは、その凄まじい感染力です。インフルエンザのような飛沫感染ではなくて、空気感染しますから。感染者と同じ部屋に20分いるだけで、全員感染するほどだそうです。海外の空港で感染して国内に持ち込んで、自分が感染源となってしまう、というのはかなり現実的な話なんです。麻疹は風疹と違って症状も強く出ますから大変です。

 

 

ですから、風疹と麻疹をまとめて防げるMRワクチン(もしくはMMRワクチン)を打たない手はありません。

 

 

 

 

そのほか、日本では制圧された病気でも、海外で普通に感染し、命に関わることもあります。狂犬病などは、米国やヨーロッパでも油断なりません。リスなどからも感染し、発症すれば致死率は100%です。予防がいかに大事かお分かりいただけるかと思います。

 

 

集団接種のスムーズな実施には、物・人をコーディネートするノウハウが必要。

 

 

――実際に集団接種を行う場合のコーディネートについて、教えてください。

 

 

 

企業や団体の方からご相談を受けて、従業員の方の人数や年齢などに基づき、適切なワクチン、接種会場、時期などを決定します。大事なのはここからで、医師やナースの確保と日程調整に加え、ワクチンの確保と配送も手配しなければなりません。

 

 

医師の方々は予防接種を打つことはできますが、集団接種はそれだけで成立するわけではないんです。スムーズな実施には、医療行為以外のノウハウを多く必要とします。これまでに経験のあるスタッフが参画していますので、ぜひお任せいただければと思います。

 

 

 

 

――そうなんです。ナビタスクリニックでも集団接種を出張で行ってきましたが、東海地方で実施した時は、最寄駅からレンタカーで医師とナースがたどり着かねばならず、大変な思いをしたそうです。

 

 

 

はい。ワクチンだけでなく、人を派遣しなければなりませんからね。地方をまたいで行っていただくのは、あまりに非効率的です。今後、地方の医師会などの協力も得て、地元の医師やスタッフを派遣する体制を整えたいと考えています。また、企業の産業医の方とも上手くタッグを組んでいきたいですね。

 

 

基本的には、クライアントさんのニーズと状況に応じてコーディネートさせていだきます。以下、1つでも当てはまる場合は、ご相談ください。

 

 

✔️海外支店配属・海外出張がある

✔️予防接種について詳しい案内が出来ない

✔️社内で感染症(麻疹・風疹・インフルエンザ等)が蔓延したことがある

✔️社員の予防接種を啓発しているが接種率が低い

✔️社員に予防接種の必要性を説明できる人員がいない

 

 

(NHK「ニュース7」2018年8月28日より、ナビタスクリニック予防接種風景)

 

 

かつて人々の命を救った緒方洪庵の「種痘所」。その理念を現代に引き継ぎたい。

 

 

――最後に、レクタスの理念とメッセージをお願いします。

 

 

 

私たちは、「VPDへの感染者を0にする」ことを使命としています。

 

 

ワクチンの元祖は18世紀末、天然痘予防のためにイギリスの医学者ジェンナーによって開発された「種痘」です。その頃鎖国をしていた日本でも、わずか半世紀後の1849年、大阪に「種痘所」が設置されました。

 

 

開設したのは、蘭方医・緒方洪庵(手塚治虫原作の「陽だまりの樹」や、医療ドラマ「JIN〜仁〜」などでもおなじみですね)。当時、種痘は佐賀藩が輸入したものの、普及しないままとなっていました。牛痘を接種していたことから「種痘したら牛になる」という迷信が流布したためです。

 

 

しかし緒方洪庵は、種痘を一人でも多くの人に実施したいと奔走し、種痘所を実現させました。いわば日本におけるトラベルクリニックの起源です。何がそこまで彼を突き動かしたのでしょうか?

 

 

おそらく彼は、天然痘で失われた数多くの命を目の当たりにして来たに違いありません。そして、種痘で救える命の数に驚きを覚えたのだと思います。

 

 

ワクチンは命を救う

 

 

非常にシンプルながら、今も変わらない重い事実であり、私たちの原点です。ワクチンの価値や接種の必要性を社会に知らせたい接種の障壁を減らして社会に貢献したい、と同志で設立したのがレクタスなんです。

 

 

これからの社会を生き抜くホワイト企業を目指される皆様、大小のご相談に対応させていただきますので、どうぞお気軽にお問合せください。

 

 

[レクタス株式会社]

【社名】 レクタス株式会社

【設立】 2019年(平成31年)4月3日

【本社所在地】
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2丁目11番地15
住友商事神保町ビル2F

【取締役】
代表取締役 斧原邦仁

 

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