-エアコンから悪臭?それはカビのせい。夏型過敏性肺炎を予防するお手入れとは?-

2019.05.28

カビは健康を害します。梅雨に入る前に、エアコンのお手入れの基本を知り、本格的な夏を快適かつ健康に迎えましょう!

 

 

【まとめ】

 

☆エアコンからの風が臭い、と思ったことありませんか?原因はカビ。夏型過敏性肺炎の初期症状は風邪にそっくりでも、甘く見ると怖いことに。

 

☆カビ繁殖の3大条件とは? いくらフィルターを掃除しても、エアコンの内部にカビが生えてしまうのはなぜ?

 

☆エアコン内部のカビを除去するには、専門業者による分解が必要。でも、少しでも抑えたいなら、ある場所の掃除が有効です。

 

 

 

咳、だるさ、微熱が続く・・・風邪? 実は、カビが引き起こす肺炎かも!

 

 

連日の猛暑も今日はひと段落? それでもこの数日、エアコン(冷房)を今年初めて使った、というご家庭も多いのではないでしょうか。でも、「しばらくぶりにつけたら、イヤな臭いが・・・」なんこと、ありませんでしたか?

 

 

臭いの元は、カビ

 

 

そしておそらく、臭いだけでなくカビの胞子や死骸が、エアコンからの風と共に吹き出されて室内を舞っていると考えられます。

 

 

カビを吸い込むなんて、気持ちが悪いですよね。それだけではなく、病気の原因になります。

 

 

中でもよくあるのが、「夏型過敏性肺炎」。

 

 

 

 

昨年も、ナビタスクリニック理事長の久住英二医師が、TBS「ひるおび!」に出演し、夏型過敏性肺炎について解説しました。(こちら

 

 

ざっとおさらいすると、「トリコスポロン」という白カビの胞子が、毎年6~10月頃、飛散の時期に入ります。胞子の大きさは、「PM2.5」レベルという小ささ。そのため深く吸い込むと、そのまま肺の奥まで入り込み、咳や倦怠感、微熱、息切れといった夏風邪のような症状を引き起こします。

 

 

それだけで済まず、悪化すると、少し動いただけで息切れしたり、眠れないほど呼吸が苦しくなったりする状態になります。慢性化すると肺の機能が低下し、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

 

(TBS「ひるおび!」2018年8月31日)

 

 

カビの増える3条件とは? エアコンの中はなぜカビが増えやすい?

 

 

これから梅雨に入りますが、その前にエアコンのお手入れをしておかないと、ますますカビが大繁殖する条件が揃ってしまうことに・・・。

 

 

カビ繁殖の3条件

 

1.温度20~35℃

2.湿度60%以上

3.栄養源となる汚れ

 

 

 

 

このうち、温度20~35℃というのは、ちょうど今の季節~真夏~秋にかけての気温ですね。

 

 

また、湿度も上がってきます。その状況でエアコンを使うと、内部では熱い空気と冷たい空気が触れあって結露が発生します。その水分は排水管を通って外に流れるしくみになってはいますが、完全ではありません。一部がエアコン内部に残ってしまい、カビの繁殖に絶好の環境となってしまいます。

 

 

カビが繁殖するためのエサとなるのが汚れです。家の中の空気には、ホコリ(フケやアカ、ダニの死骸、食べかすなどの微細なかけらを含む)、キッチンの油汚れ、タバコの煙など、たくさんの汚れが含まれています。それらはみな、エアコンに吸い込まれて溜まっていきます。カビはありとあらゆる有機物を養分にしてしまうため、エアコン内部は繁殖の温床になるのです。

 

 

少しでもカビを抑えるには、まず掃除。エアコンの掃除というと、エアコン前面のカバーを開けて簡単に取り出せるフィルターを思い浮かべるのではないでしょうか?

 

 

 

 

もちろん、このフィルターをこまめに掃除することは大事です。フィルターには、カビの大好物であるホコリやアカなどがすぐに溜まりますし、そのまま放っておくと空気の通りが妨げられて、エアコンの効きが悪くなることもあります。

 

 

フィルターを取り外したら、まず掃除機で大まかにホコリを吸い取り、水洗いして付着しているホコリを落とし、カビの繁殖を防ぎましょう。これから先、できれば1週間に1回程度は、こまめにフィルター掃除をしたいところです。

 

 

ただ、使用期間中は、このフィルター自体にカビが生えることはほぼありません。日々、風が通る状態なので、大きいホコリ等は引っかかりますが、カビの胞子などは吹き飛ばされやすく、また、フィルター自体が湿気を帯びたままになるタイミングもほとんどないためです。(ただし今の時期のように、長期間使用していなかった場合は、フィルターにもカビが繁殖している可能性があります)

 

 

 

 

エアコン内部の掃除は困難。それでもカビ対策には、こまめなフィルター掃除と、実は部屋の掃除も重要!

 

 

さて問題は、エアコン内部のカビです。

 

 

エアコン内は複雑な構造をしており、水の通り道などもあって、湿気が溜まりやすい部分がいくつかあります。カビの胞子や細かなホコリがそうした部分に入り込むと、そこで一気に増えてしまうのです。ところが、その掃除には分解が必要で、専門業者に任せるしかありません。

 

 

 

 

では、カビの繁殖をできるだけ抑えるためにできることはないでしょうか?

 

 

まずはやはり、フィルター掃除です。フィルターが汚れていると、外に流れていくべき風の流れが妨げられるだけでなく、フィルターに引っかかっているホコリを直撃。結果、エアコン内部にもホコリが舞い散る状態になります。カビの大好物が中でまき散らされるんですね。

 

 

そして大事なのが、その手前。つまりエアコンに入っていく空気の汚れを減らすこと。それには実は、部屋の掃除が非常に大事です。基本は床の掃除機+拭き掃除、そして同時にインテリアの上もホコリがたまらないようにしましょう。床やインテリアの上のホコリは、人が動いたり歩いたりするたびに空気中に舞い上がっています。部屋のお掃除を怠れば、エアコンに入っていく空気も汚れ、エアコン内部を汚すことになるのです。

 

 

 

 

ちなみに部屋の掃除がきちんとされていなければ、空気清浄機を使ったとしても、そのフィルターもすぐに目詰まりし、効果がきちんと得られません。

 

 

エアコン掃除も大事ですが、それだけではエアコンのカビは防げません。部屋の掃除をまずは徹底しましょう!

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