-【ドクター・ナビタス】 file02:瀧田盛仁医師(内科・血液内科)ーー医療も人生も、人との縁から。-

2019.04.11

ナビタスクリニックのドクター紹介2人目は、国内外で幅広い経験を積み、この4月に着任した瀧田医師です。

 

 

【まとめ】

 

☆いわきで高齢化が進む地域医療の課題や医師不足を実感。ナビタス立川ではコンビニクリニックの需要を実感する日々。

 

☆人との出会いやご縁を大切にすることで、医師として、また人としても、幅を広げるチャンスをいただいてきました。

 

☆医療側と患者側の認識や知識のギャップを目の当たりにし、ショックを受けた経験も。診療を通じてメディカルリテラシー向上をめざしたい。

 

 

いわきからナビタスへ。地域医療の課題、とくに医師不足を目の当たりにしてきました。

 

 

――瀧田先生は、この4月にナビタスクリニックで診療を始める前は、福島県いわき市のときわ会常磐病院で血液内科を担当されていたそうですね。

 

 

はい。今も週に1日、常磐病院で診療を続けています。ナビタスクリニックとは対照的な位置づけの医療機関ですね。ナビタスクリニックは通勤・通学に便利な立地ですから、やはり働き盛りの方々、そのお子さん、そして学生さんと、全体的に受診される人の年齢が若いことが新鮮です。

 

対して常磐病院は、もちろん若い方もいらっしゃいますが、その多くは健診で異常を指摘された方の二次健診(精密検査など)です。それ以外cでは、やはり圧倒的に高齢の方々ですね。人口構成の通りです。高血圧や糖尿病の方も多く、また、脳梗塞や誤嚥性肺炎で入院される方も少なくないですね。

 

お年寄りの多さと共に、医師不足も実感しています。とても申し訳ないのですが、毎日「3分診療」もままならないほど、次々に診察させていただかねばならない状態です。

 

しかも、いわきでは、救急車はすぐ出動できても、医師の当直体制の兼ね合いから、受け入れ先の医療機関が決まるまでに時間がかかってしまうことが珍しくありません。地方はやはり医師の需要と供給の格差が大きいのですね。

 

 

 

 

コンビニクリニックの需要を実感する日々。人とのご縁で医療の幅も人生も広がりました。

 

 

――そうなんですね。常磐病院では1日のうち特にどの時間帯が混んでいるのでしょうか。

 

 

常磐病院はいわき市内外の地域医療を支える中核病院なので、日中ももちろん混んでいますが、夕方~20時くらいの救急外来が意外と混むんです。通常の診療時間は終わってしまっていて時間外、本来は緊急の方のための夜間診療の時間帯です。

 

ただ、夕方以降に急に発症して受診したわけではない方も多いのです。朝から調子の悪かったお年寄りを、息子さん娘さんたちが、夕方以降にようやく連れてこられた。日中は仕事があるため、どうしてもその時間になってしまった、ということはよくあります。もちろん、帰ってきたら倒れていた、という場合もありますが。

 

その点、平日夜9時まで診療し、コンビニクリニックを掲げるナビタスクリニックは、現代の多くの人のライフスタイルに合っていると思いますね。

 

これからは人口減少社会ですし、その分、市民一人ひとりの役割や価値が高まるとも言えます。となると、各自の持っている時間を有効活用しなければなりません。待ち時間や時間のロスはできるだけ減らしたい。通勤や通学の途中に立ち寄れる、というのはとても合理的です。

 

 

 

 

――瀧田先生はこれまで国内外の様々な診療現場を経験されてきたそうですね。

 

 

大学を卒業後、東大医科研病院から米国ベイラー大学病院、神奈川県がんセンター、そして常磐病院、そしてナビタスクリニックですね。それぞれ役割も受診される患者さんも大きく異なる現場を経験しました。

 

その先々で、他では得られない経験を積むと共に、いつも様々な人々との出会いがありました。そうしたご縁を大事にすることで、次の経験に繋がり、医師としての幅を広げるチャンスをいただけたと思っています。人としても成長できたかもしれません。(笑)

 

 

毎回の診療を通じて、患者さん側と医療側の認識や知識のギャップを埋めていきたい。

 

 

――満を持してナビタスクリニックに来た、というわけですね。(笑) 今、思われるところがあればお聞かせください。

 

 

やはりメディカル・リテラシーの向上は大事ですね。医療に関する最低限の知識を患者さんと共有できれば、患者さんの側でも医療側に不信感を抱くような出来事は減ると思いますし、医師としても、患者さん側にご納得いただいた上で医学的に正しい、適切な判断ができます

 

以前、経験してショッキングだったのが、心血管系の基礎疾患があり大変ご高齢の患者さんのご家族が、担当医師に心肺蘇生を要求し続けた出来事です。もう年齢的に大往生と言えるくらいご高齢の患者さんで、心停止から時間も経過し、救急隊員が心肺蘇生を試みても戻らなかった方でした。しかし、多くの御家族は、「心肺蘇生に成功する=元通り健康に戻れる」と思っているのですね。医療者との認識とのギャップを目の当たりにした体験でした。

 

誰しも、日頃からそうしたことについて関心と知識を高めておかないと、急には冷静な判断はできないものです。

 

もっと簡単なことでもそうです。風邪は薬では治りません。風邪を治すには、ご自身の免疫力でウイルスに打ち克つしかありません。それでも症状が辛ければ、薬で和らげることもできます。医療者にとっては当たり前ですが、まだまだ一般の方には誤解もあるようです。

 

医療に関する身近あるいは重要な知識については、多くの方々にぜひ知っていただきたいですし、そのための努力は私たちも惜しみません。日々の診療の中で実践していきたいと考えています。

 

 

 

瀧田盛仁(たきた・もりひと)

2004年、山口大学卒業、虎ノ門病院にて内科前期研修。2006年から東京大学医科学研究所附属病院血液腫瘍内科にて後期研修。その後、東京大学大学院入学と共に、米国テキサス州ベイラー大学病院・ベイラー研究所にて膵島移植に従事し、2012年に博士号(医学博士)取得。神奈川県がんセンター等を経て2018年、ときわ会常磐病院。2019年よりナビタスクリニック。日本内科学会認定内科医、日本移植学会移植認定医。

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