-【ドクター・ナビタス】 file01:松村有子医師(内科・女性内科・血液内科)ーー耳を傾けると見えてくるもの。-

2019.04.09

この6月に12年目を迎えるナビタスクリニック。このブログでも少しずつナビタスクリニックの医師陣をご紹介していきます。初回は松村有子医師です。

 

 

【まとめ】

 

☆立川院開業から11年、外来を続けてきた松村医師。仕事や学校の帰りに立ち寄る女性の割合が多いほか、定期通院の方もいます。

 

☆11年間の成長と変化を感じながら、患者さんと向き合う日々。風邪をきっかけに受診した患者さんのかかりつけ医にも。

 

☆じっくり話を聞く中で、体調不良の裏のストレスや悩みが見えてくることも。話してもらうことで患者さんなりの解決につながれば。

 

 

 

立川エキナカ、やはりお仕事・学校帰りの女性の患者さんが多いですね。

 

 

――松村先生は、2008年の開院以来、ナビタスクリニックで診療を続けているんですね。患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

 

 

そうですね。ナビタスクリニック立川が6月で12年目に入ります。私は大学に勤務していた頃から、外勤で週1回、外来を担当してきました。この10年はあっという間でしたね。現在は週3日診療を行っています。

 

立川院を受診されるのは、女性が多い印象ですね。女性内科もありますし、皮膚科も女性医師が担当している、というのも関係しているでしょうか。

 

やはりエキナカのクリニックということで、お勤めや学校帰りの夕方以降に、ご自身あるいはお子さん連れで、急な体調変化で立ち寄る方が多いと思います。冬にはインフルエンザなどの発熱、風邪症状や胃腸炎、春は花粉症、だるさなどの体調不良、夏には熱中症などですね。

 

 

 

あとは立地上、定期通院にも便利なようです。例えば、糖尿病や甲状腺の病気などで定期的に血液検査が必要な方なども、通勤に差支えないように検査や投薬のスケジュールを組んで、予約を取っていかれます。お仕事をされている方は特に、かかりつけの病院や医院が日常の動線上にないと、通院も途切れてしまいがちです。その点、エキナカでしたら、生活の中に組み込みやすいのでしょうね。

 

 

かかりつけ医としても、患者さんの変化と成長を見守ってきた10年間。

 

 

――平日夜9時まで診療というのも利用しやすいですよね。立川院の患者さんも10年前と比べて何か変化を感じますか?

 

 

診療内容で言えば、大きな変化はないですが、最初は風邪などで受診した方が、高血圧などの定期受診されるようになる、ということも珍しくないですよ。かかりつけ医としてしっかりと担当させていただかねばと、気持ちを引き締めています。

 

長く通院されている方もいますから、年月と共にお一人お一人やはり変化はありますね。中学生だったお子さんが、高校生大学生になり、就職して大人っぽくなられたり・・・。成長を見守る気持ちです。(笑顔)

 

あとは、中高年の方も増えました。それはそうですよね、誰しも10歳は年を重ねているわけですから。生理痛でいらしていた方から更年期障害の相談を受けるようになったりもします。

 

 

――先生は女性内科も担当されていますが、どんな訴えが多いのでしょうか。

 

 

当初から貧血、生理痛や月経前症候群(PMS)など、女性特有の悩みでいらっしゃる方もいます。でも発熱や咳などで受診した時に、「実は、前々から気になっていたんだけれど・・・」と、ご自身でも明確な原因が分からない、曖昧な体の不調について相談される方も多いんです。ただ何となく体が重たい、頭がすっきりしない、イライラする、疲れやすい、気分が沈みがち、といった症状ですね。

 

 

 

 

検査をしてみると、例えば疲れが取れない、だるい、といった症状の裏に、貧血が隠れていた、なんていうこともあります。一方で、明確に診断がつくような病気が見つからないことも、よくあるんです。本人は体調不良を自覚していても、簡単に病名がつかない。そういう「不定愁訴」(ふていしゅうそ)の方も、多いんです。

 

 

実は多い「不定愁訴」――体調不良の奥にある悩みやストレスにも寄り添います。

 

 

 

――不定愁訴ですか・・・どうして起きてしまうのでしょうか?

 

 

ストレスを抱えて我慢をしている方に多いように思います。特に女性は、子供や家族の世話や仕事を同時に抱えて、どうしても自分のことは後回しにして、我慢をしがちです。そういったストレスが体に出てしまうように思います。症状はいろいろで、夜眠れなかったり、動悸がしたり、肩こりがひどかったり・・・。

 

話をじっくり聞いてみると、実は職場の人間関係に悩んでいて朝がつらくて仕方ないとか、家族との関係が我慢の限界を越えてしまっているとか。受診のきっかけは風邪だけれども、色々と話してくださる方も多いですね。「初めて人に聞いてもらいました」とおっしゃる方もいます。診察室でストレスの原因そのものが解消するわけでは無いのですが、話すことで、その方なりの解決につながればと思います。

 

 

――単に体を診るだけでなく、一人の人全体を診ていくんですね。

 

 

そうですね。やはり皆さん、体のことも抱える事情もそれぞれですし、そうなると対処の仕方も希望されることも人それぞれですよね。本人の希望をなるべく聞きながら、一つ一つ説明をして、納得いくか確認しながら検査や薬を出していくように心がけようと思っています。

 

例えば最近では、ポリファーマシー(多剤併用)が社会的に問題になっていますが、それも一人ひとりの患者さんときちんと向き合うことで改善していけると思っています。実際、ナビタスクリニックではむやみに薬は出しません。既に多く飲まれている方も、一方的に減らすことはしないのですが、まず患者さんの状態を把握し、患者さんからお薬の飲み具合を聞きます。その上で薬が多すぎると判断した場合は、減らせる薬を一緒に検討しながら少しずつ減らしていっています。

 

薬のことや、心配なこと、医師に診てもらう必要があるかどうかなどは、なかなかご自身では判断できない部分だと思います。気軽にご相談くださいね

 

 

松村有子(まつむら・ともこ)

1996年東京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院、都立駒込病院、虎の門病院等で血液・腫瘍内科の臨床に従事。東京大学医科学研究所助教、神奈川県立病院機構非常勤理事・担当局長を経て、現職。

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