-【久住医師出演・TBS「ひるおび!」】スギ花粉今がピーク 今年は花粉が大量飛散?-

2019.03.13

昨日のTBS「ひるおび!」に久住英二医師が生出演、花粉症の仕組みとよくあるウワサの真偽を解説しました。

 

 

【まとめ】

 

☆今がスギ花粉飛散のピーク!今年の飛散量は、関東甲信で例年比140%!今年から花粉症になる人も。ヒノキ花粉のピークも控え、4月いっぱいまで油断できません。

 

☆無害なはずの花粉がなぜ辛い症状(アレルギー)を引き起こす? 様々な症状は、免疫システムが異物を体の外に出そうとする「あの手この手」だった!

 

☆お酒で悪化? 花粉症は治らない? 運動してもいい? ・・・久住医師が花粉症にまつわる素朴なギモンに答えました。

 

 

 

今年はやはり多かった!スギ花粉の飛散、今のピークがしばらく続きます。

 

 

今まさにピークを迎えているスギ花粉の飛散。実感されている人も多いのではないでしょうか? しかも、まだこのピーク状態はしばらく続きます。さらに3月末頃になると、スギ花粉は落ち着き始める一方、ヒノキ花粉の飛散がピークに差し掛かってきます。

 

 

(「ひるおび!」 以下同じ)

 

 

スギとヒノキ、両方の花粉に対して症状が出てしまう人は多いですから、合わせて考えると、4月半ば過ぎまで厳しい状況が続きそう。ようやく収まって来るのはゴールデンウィーク頃になるかもしれません。

 

 

特に今年の花粉飛散量は例年より多く、関東甲信地方で110%、北陸地方では140%と予想されています日本気象協会。そのため、新たに花粉症になる人が多いと見られています。

 

 

環境省は毎年、サンプルとして採取されたスギの雄花の数(着花量)を数えています。その結果が地図に示された通り。大都市近郊に多いことが分かります。しかも花粉は周囲200kmくらいまで飛散します。

 

 

スギの雄花。1つの雄花に40万個の花粉が詰まっている。

 

 

スギ雄花着花量(個/㎡)、オレンジ色は例年より多い県、赤色は例年の2倍以上

 

 

花粉が大量に飛散した時に太陽の周りに環が見える現象

 

 

実際、街でも

・「花粉症に今年の初めからなりました」(70代女性)

・「2~3週間前、目や鼻がムズムズしてきてカフンショウ」(来日1年半の外国人女性)

・「ここ2年間症状が治まっていたのに先週、花粉症が復活した」(30代女性アナウンサー)

といった声が聞かれます。

 

 

ちなみに何を隠そう、久住医師自身も花粉症。「1999年頃から治療しています。新潟生まれ新潟育ちで、あちらは車のボンネットが黄色くなるくらい花粉が多かったはずなのに、発症したのは東京に出てきてしばらくたった頃です。2~3年は『きっと違う』と否定していたのですが、次第に認めざるを得なくなりました・・・」

 

本来は無害なはずの花粉で、なぜ症状が出てしまうのでしょうか?

 

 

 

無害なはずの花粉がアレルギー症状を引き起こす仕組みとは?

 

 

花粉症のメカニズムを、非常にざっくり言うと図の通り。

 

 

花粉が目や鼻などの粘膜から体内に大量に入ってくると、それを「異物」と判断した体が「抗体」を作ってしまいます。この段階では症状は出ません。問題は、さらに花粉が体内に入り込んできた場合。

 

 

 

 

 

花粉が抗体と結びつくと、それがスイッチとなって、細胞から「ヒスタミン」(神経間の情報伝達を担う化学物質)が過剰に分泌され始めます。ヒスタミンに刺激された粘膜は、花粉をあの手この手で外に放り出そうとします。

 

 

 

 

それが、

 

・くしゃみ:花粉を吹き飛ばそうとする

・鼻水・涙:花粉を洗い流そうとする

・鼻づまり:花粉を体内に入れないようにする

 

といった花粉症(花粉アレルギー)の症状の正体。

 

 

上記だけでなく皮膚に症状が出る人もいます。

 

 

「特に皮膚が薄く柔らかい目の周りや首、ひじなどに花粉が付くと、炎症を起こしやすいようです。冬の間は何ともなかったのが、春のこのくらいの時期に急に皮膚に赤みやかゆみ、肌荒れなどが出てきた場合は、花粉症による皮膚炎が疑われます」と久住医師。

 

 

嗅覚や味覚に異変が起きることも。

 

 

「鼻の奥には臭いを感じるセンサーがありますが、鼻が詰まって臭いの物質がそこまで届かなくなると、臭いを感じなくなります。『味』だと思っているものは、実はほとんど『臭い』が決めています。給食で嫌いなものが出た時に、鼻をつまんだら味が分からなくなって食べられた、というのはそのためです。それと一緒で、花粉症だと味覚もおかしくなったと感じるのです」

 

 

「ですから、命には関わりませんがQOL(Quality of Life、生活の質)が落ちてしまうので、適切な治療を受けたほうが快適に過ごせます」

 

 

花粉症にまつわる素朴な疑問に答えます!!

 

 

番組では最後に、花粉症にまつわる素朴なギモンに久住医師が答えました。

 

 

 

 

●お酒を飲むと悪化する? ⇒ 〇

 

「お酒を飲むと、それだけで鼻詰まりを起こします。花粉症による鼻詰まりを悪化させるだけなので飲まない方がいいです。そのまま寝れば、夜中に鼻がつまって口呼吸になり、朝起きたら喉がガラガラに、ということに。副鼻腔炎(蓄膿症)のような症状にもつながります」

 

 

●運動はしてもいい? ⇒ 〇

「基本的にはOKです。ただ、運動によりアレルギー反応が引き起こされる方がいますので、そういう方は控えめに。また外で走ると花粉が飛散していますから、重症の方はジムなど室内で運動してください」

 

 

●洗濯物や布団は外に干していい? ⇒ △

 

「絶対ダメ、ということはありません。あくまでケースバイケースです。外で干したシャツを着ただけでくしゃみが出る、というなら室内干しを。ただし軽症で、室内干し自体がストレスに感じるなら、外干ししてもかまいません

 

 

 

 

●お風呂には入ってもいい? ⇒ 〇

 

「入ったらすぐ顔や頭、体を洗って、全身の花粉を落としましょう。ただ、皮膚炎を起こしている人はあたためるとかゆみが強まりやすいので、シャワーがお勧めです。また、皮膚のバリア機能を守るには、石けんでゴシゴシ洗わないようにしましょう」

 

 

●症状を起こす花粉の種類が変わることはある? ⇒ 〇

 

「スギ花粉へのアレルギーを皮切りに、次第にヒノキやブタクサなどほかの花粉にも反応してしまうようになる方は多いです」

 

 

東京近郊の花粉カレンダー

 

 

●一度花粉症になったら治らない? ⇒ △

 

「一般に60代以降、加齢とともに花粉に対する過剰な免疫反応も弱まる傾向にあります。若くても、適切な治療によって症状を抑えたりコントロールしていけば、快適に過ごすことは可能です。『舌下免疫療法』と言って、ほぼ症状のない状態に持っていける治療もあります(ただし1~2割の人には効かないことも)」

 

 

 

 

「舌下免疫療法」については、残念ながら今の時期はまだ治療を開始できませんが、スギ花粉の飛散シーズンを過ぎた6月頃には始められます。念頭に置いておいてみてくださいね!

⇒詳しくはこちら

 

 

通常の治療には、飲み薬、点鼻薬、目薬が有効です。

 

 

 

もちろん、専用のメガネやマスクを使った自衛も大事。マスクは、マスクと顔の間に隙間があると十分な効果が得られないため、顔に合ったサイズのマスクを正しくつけるようにします。また、外出から帰ってきた時は、服や頭についた花粉を落としてから家に入るのがお勧めです。玄関先に、服用のブラシなどを置いておいてもいいですね!

 

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