今週に入りインフル患者が急増。久住医師が「ZIP!」に出演し、家庭での対策について解説しました。
【まとめ】
☆全国42都道府県でインフル流行が「警戒レベル」に。働き盛りの大人の流行拡大が止まりません。
☆子供から親にうつり、会社に持ち込まれて流行するのがパターン。仕事に影響し始めています。
☆家庭内での感染予防が大事! うつらない・うつさないための4つのポイントとは?
ますます流行拡大中のインフル。死者まで出始めています。
インフルエンザが猛威を振るっています。1月16日現在、全国42都道府県でインフルエンザの流行が「警報レベル」に達しています。
12月末には注意報レベルの方が目立っていた「インフルエンザ流行レベルマップ」(国立感染症研究所
感染症疫学センター作成)も、いまでは御覧の通り真っ赤に。
【12月末】
【現在】
(都道府県ごとに、警報レベルを超えている保健所の割合が赤系の3段階で、注意報レベルを超えている保健所の割合が黄色系の3段階で塗り分けられています。)
厚生労働省の最新調査(1月7~13日)では、インフルエンザの推計患者数は、約163万5000人。前週の2.8倍に増加しました。
ナビタスクリニック理事長の久住英二医師も、今朝放送の「ZIP!」(日本テレビ)の取材に応え、
「今週に入ってインフルエンザの患者さんが1日に30人を超えるようになって、非常に大きな流行になってきていると感じています」
とコメント。感染者の急増を医療現場で実感しています。
死者も出ています。「ZIP!」によれば、長野県では男子小学生がインフルエンザに感染し、今月13日に亡くなったそうです。また、兵庫県淡路市の高齢者施設では、70~90代の入居者3人が、インフルエンザが原因で死亡した可能性が高いとのこと。
子供⇒親⇒会社と流行が拡大。仕事への影響が広がっています
さらに今、子供や高齢者から働き盛りの大人へと、感染が拡大しています。
大人の間で流行が起きている理由を、久住医師は
「新年に学校が始まって、まずは子供の間で流行が起きました。そこから親にうつって、親が会社に持ち込んで感染を拡げる、というパターンが今、あちこちで起きている状況です」
と説明します。
実際、「ZIP!」の街頭インタビューでも、
「自分もかかりましたし、周りも2人くらいかかりました。」
「流行ってます。職場でもお休みが出て、人が足りなくて大変です」
「2日前が3人、昨日も3人、インフルエンザにかかって。人手が減ると、一人あたりの仕事の負担が増えるのできついです」
といった声が聴かれました。職場での感染拡大で、多くの人に影響が出てきています。
まずは家族間の感染を防いで! 4つのこころがけ。
そこで、職場での感染拡大を防ぐためにも、まずは家族間の感染を防ぐことが重要。
久住医師がオススメするのは、以下の4つのポイントです。
1.感染した家族との接触時間を最小限に減らす。
感染した人と健康な家族と、一時的に寝る部屋を分ける、ベッドは2m以上離すなど、物理的に距離をとりましょう。
2.喚起を徹底してウイルスを外に出す。
基本的には飛沫感染ですが、水分が飛んだあとは空気感染同様のことが起こり得ます。
3.感染した人は家の中でもマスクを着用する。
マスクの効果は、第一には、他の人に感染させないこと。これは以前から実証されています。ただ、保湿によるのどの粘膜の保護など、自衛手段としても認められつつあります。
4.看病をした後は、石けんで手を洗う。
実は接触感染も多いインフルエンザ。手から口や鼻へとウイルスが付着するのを防ぎましょう。アルコール消毒の併用も有効です。
(正しい手洗いについてはこちら)
また、しっかり睡眠と栄養をとり、体の抵抗力を高めておくことも、感染予防には欠かせません。
そして万が一かかってしまったら、早めに大事をとって休むこと。勤勉を美徳としてきた日本では、まだまだ「風邪くらいでは休めない」という風潮が残っている会社も少なくないようです。
しかし感染が拡がってしまえば、むしろ大勢に迷惑をかけてしまいます。結果として、会社にとっても大きな損失に・・・。
まずは経営陣側が意識を変え、「おかしいな」と感じた場合に休みやすい体制づくりを目指してほしいですね! その方が、実は社員の士気も高まり、業績アップにつながるかもしれませんよ。