-カラフルな魚たちとふれあえる診察室?! VR・AR技術を小児科に導入! -

2019.01.18

病院に行きたがる子はあまりいませんよね。ナビタスクリニックは、最新の映像情報技術で「子供が行きたくなる」診察室を始めています。

 

 

【まとめ】

 

☆VR・ARって何? 何が見える? ――小児科の診察室を瞬時に、まるごとアクアリウムに変えられます。

 

☆なぜ導入するの?――お子さんの不安を取り除き、スムーズな診療を目指します。

 

☆どんな治療で使えるの? ――すでに注射や皮膚科治療で使用しています。おススメは、いぼや水いぼなど長時間じっとしている処置の際。

 

 

 

VR・AR技術で小児科の診察室がまるごとアクアリウムに!? 

 

 

お子さんにとって診察は、大人が思っている以上に苦痛なことも多いもの。注射やのどの粘膜の検査など、過去に辛いと感じたことがあって拒否反応を示す子もいますよね。もちろん、ただじっと座っていることも、子供にとってはなかなか難しいものです。

 

 

そこでナビタスクリニック立川の小児科では、お子さんの不安を取り除き、じっと座っていることがむしろ楽しめるような室の試みを、この1月から始めています。

 

 

 

それが、最新の映像情報技術を駆使した「医療XR」の試験導入。医療XRは、VR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)の両方を組み合わせて駆使するものです。

 

 

それによって瞬時に、察室をまるごと、カラフルな魚が泳ぐアクアリウムに変えるのです。

 

 

VRは、だいぶ知られるようになっていますね。仮想世界に現実の人間の動きを反映させて、あたかも現実ではない世界に自分が入り込んだように感じさせる技術です。

 

 

仮想世界に入り込んで冒険するゲーム・アトラクションの他、認知症の症状体験など、様々な体験を通じて物事の理解を高めるツールとしても使われています。

 

他方、ARは「拡張現実」と言うだけあって、ベースは現実世界です。現実の光景に、仮想の物を配置してみたり、映りこませたりする技術です。

 

購入前の家具が自分の部屋に合うか、配置をシミュレーションしてみたりすることが可能。大ヒットした「ポケモンGo」も、現実の道路や地図をベースとしており、ARの技術が応用されているそうです。

 

 

実際のところ、何がどう見えるの? 

 

 

では、ナビタスクリニック立川でどのように医療XRが導入されているか、ご紹介します。

 

 

まず、お子さんには、専用アプリの入ったスマホを取り付けたゴーグルを装着していただきます。

 

 

 

するとARによって診察室の入り口に「魔法のゲート」が出現。そのゲートをくぐってもらい、お子さんをスムーズに診察室へ導きます。

 

 

 

この魔法のゲートをくぐると、引き続きARによって、診察室内がまるで水中にいるかのように演出されます。

 

 

診察室内にある椅子や診察台はそのまますべて映し出されていますから、移動も安全。医師も看護師も普通にいます。それなのに、水音が聞こえ、気泡が上っていくのが見えます。そしてそのままじっとしていると、あちらこちらから大小色とりどりの魚たちが寄って来るのです。

 

 

椅子に座るように促されたお子さんが、もし立ち上がって動き回ってしまうと、魚はさっと遠ざかり、動いている間は寄ってきません。ただし、首を左右に向けるくらいなら大丈夫。おとなしく座って映像に引き込まれている間に、必要な処置を受けられる、というわけです。

 

 

さらに、ボタン一つで、ARからVRに切り換えることも可能。切り替えると、だんだんに診察室の風景は見えなくなっていき、背景も完全に仮想の映像に。全方向に水中の世界が広がります。椅子に座るなどして移動の必要がなくなったら、VRに切り換えたほうが映像に集中しやすくなるようです。

 

 

この他、アクアリウムではなく、完全VRの宝箱探し版もあります。

 

 

こんな処置の際に最適! ご希望の方は受付時にお知らせください。

 

 

医療EXの導入以来、立川院を受診されたお子さんが続々と体験されています。

 

 

医師や看護師によれば、

 

「注射だと急に痛みが来ますから、やはりビックリされてしまうことはあります。また、多くの予防接種(定期接種)は3歳くらいまでですが、VRのゴーグルを嫌がらず装着してもらえるのはもう少し大きいお子さんになります。ですから、皮膚科の処置などの方が向いているかもしれません

 

「この医療EXを使えってもらえば、長い間じっとしているのは苦痛でないようです。お母様もお子さんをなだめたりする必要がありませんから、大人も子供も気分よく処置を終えられます

 

とのこと。例えば、ちょっと時間のかかるような、いぼや水いぼの処置などの際のご利用がおススメのようです。

 

 

この医療XRの開発には、ナビタスクリニックも改良のための検証に協力させていただいてきました。

 

BiPSEE医療XR(仮)プレスリリース

 

プレスリリースでも、久住医師の思いが紹介されています。

 

「医療機関は、こどもにとって不慣れで、怖い思いをする場所です。その場所に対する不安をいかに和らげることができるか、こどもにとって快適な環境、居心地の良い診察室をどう作っていくか、という視点を大切にしたい」

 

 

利用をご希望の方は、受付時にお知らせください(もちろん無料です)。ぜひ多くのお子さんに体験いただきたいですね! 率直なご意見ご感想をいただけましたら、さらなる改良に役立てさせていただきます。

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