-【久住医師出演・ビビット】最強寒波到来!“ヒートショック”対策は?-

2018.12.27

寒波襲来目前! 先日は久住英二医師がTBS「ビビット」に出演し、入浴時のヒートショック対策を解説しました。

 

【まとめ】

 

☆寒波の迫る日本。気温が低下する12~2月は、お風呂での溺死事故が急増。大きな原因はヒートショック。特にお年寄りは要注意です。

 

☆お風呂に入る行為が血圧がアップダウンさせる理由は? そもそも血圧って何か、確認しておきましょう!

 

☆ヒートショック対策は、脱衣所とお風呂場、お風呂の温度管理が基本。また食事や飲酒のタイミングも考えて。

 

 

冬はお風呂場での溺死者が急増!! 原因はヒートショック?!

 

 

寒さの緩んだ先週から一転、日本中が寒波に襲われようとしています。12月から2月の冬場には、実は浴槽での事故が急増

 

 

消費者庁によれば、年間約19,000人が入浴中に急死したと推計されています。2004年からの11年間で約1.7倍に増えているそうです。

 

 

公益財団法人長寿科学振興財団のウェブサイトによれば、東京都23区での入浴中の事故死者数(2004~2013年の月平均数)を見ると、12月~2月に年間の約半数を占めていたとのこと。

公益財団法人長寿科学振興財団)

 

 

しかも、2016年の家庭の浴槽での溺死者数を見ると、65歳以上の高齢者が全体の約9割を占めていました。

公益財団法人長寿科学振興財団

 

 

冬場に入浴中の事故が起こりやすい要因は、気温の低下です。では、気温が低下するとなぜ溺死事故が増えるのでしょうか?

 

 

大きな原因とされるのが、ヒートショックです。

 

 

ヒートショックはなぜ起こる? 血圧との関係を知っておこう。

 

 

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、失神や不整脈、心筋梗塞や脳梗塞などを引きおこすもの。重症では死に至ることもありますし、浴槽内では溺死を招きます。

 

 

典型的な発症パターンは、図の通り。

(ビビット)

 

血圧というのは、血液が血管を内側から押し広げようとする圧力のこと。

 

 

寒くなると、体は血管をぎゅっと収縮させて表面積を小さくし、熱の放散を抑えようとします。血管の内側が狭くなるので、血液による血管への圧力は高まってしまうのです(血圧上昇)。

 

 

一方、お湯に入ると、体は熱を体の外に逃がそうと、血管の表面積を拡げます。血管の内側も広くなり、一気に血液の圧力が下がります(血圧低下)。

 

 

血圧のアップダウンが激しいと、体や神経が混乱をきたしたり、急激な血圧低下で脳への血流が急激に滞ったりしてしまうのです。

 

 

さらに、久住医師はもう1つのタイミングを警告します。

 

 

「加えて要注意なのが、湯船から出る時です。湯船の中では水圧で体が締め付けられていますが、急に立ち上がって浴槽から出ることで締め付けが外れ、より血圧が下がってしまいます。脳に血液が届かなくなり、立ちくらみを起こしたり、場合によっては失神したりしやすいのです」

 

(ビビット)

 

 

特に露天風呂やサウナは、中と外の温度差が大きいですよね。そこが気持ち良さでもあるのですが、久住医師によると「温度差が大きい=体への負担は大きく、その点では決して体に良いとは言えない」とのこと。

 

 

「特に50歳を超えていて、動脈硬化や糖尿病の持病があるなど血管が硬くなっている方は、急激な温度差によって、心筋梗塞や脳出血を起こすリスクは高いと考えられます」

 

 

もちろん、特段の持病がない人も、動脈硬化は知らないうちに進行するもの。50歳以上になったら用心に越したことはありません。

 

 

お風呂でのヒートショック対策は? お酒と食事のタイミングも気をつけて。

 

 

ヒートショックを防ぐためにできること、まずはお風呂場での工夫です。

(ビビット)

 

 

1.脱衣所をあたためる

脱衣所に電気ファンヒーターなどを設置して、服を脱いだ時の寒さを和らげ、急激な血圧上昇を回避しましょう。

 

 

2.浴室をあたためる

同じく、浴室を温めておくことが大事です。前もってお湯をはった湯船のふたを開けておくと、湯気でじんわり浴室の温度が上がるだけでなく、湿気によって体感温度を高めることができます。

 

 

3.湯温は41℃以下に

お風呂の温度を上げすぎると、リラックスするどころか緊張状態を高める交感神経が優位に働いてしまい、血圧が上がってしまいます。体を温め、リラックス効果を得るには、41℃以上に上げる必要はありません。

 

 

特に高齢になると熱さを感じにくくなるため、お風呂の温度についてはより注意が必要、ということです。

 

 

そしてもう一つ、年末年始に特に気を付けたいのが、飲酒と食事です。

(ビビット)

 

 

飲酒については、「アルコールは血圧を下げます。また、血圧を調節する神経の働きも鈍ってしまうので、お風呂に入ったり出たりする負担に対応しきれなくなりがちです」と久住医師は説明します。

 

 

また、「実は食事も血圧を下げます。食べた分の栄養素を吸収して取り込むために、胃腸に血液が集中してしまいます。その結果、脳や体の隅々では血流が減ってしまうことになるのです」

 

 

お酒を飲んだら少し時間をおいて、お酒が抜けてきたところで入浴するとよさそうです。そして久住医師が勧めるのは

 

 

一人でお風呂に入らないこと

 

 

です。

 

 

「人は自分を過信しがちで、大丈夫と思って夜中に1人でお風呂に入ったりしますが、万が一倒れた時に誰にも気づかれない危険性があります」

 

 

 

温かいお風呂はもちろん、お酒も食事も、楽しみの多い時期ですよね。どうしても気分もゆったりして油断しやすくなるものですが、ポイントを押さえておくことで、健やかに晴れやかに新しい年を迎えたいですね!

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