-湿度が急降下! 加湿で美肌と感染症予防、さらに体感温度もあたたかく!-

2018.12.11

このところ気温だけでなく湿度も急激に低下しています。 加湿は美肌や感染症予防になるほか、体感温度も上げるって知っていましたか?

 

 

【まとめ】

 

☆12月から2月の関東地方は乾燥に注意。特に急降下する今の時期は、環境変化に追いつけず肌トラブルが起こりやすく!

 

☆乾燥すると、風邪やインフルエンザからのバリア機能も低下。なぜ??

 

☆乾燥していると同じ室温でも体感温度は1.5℃も寒く。加湿するだけであたたかく感じる不思議!

 

 

 

急に寒さが厳しくなりました。先週と比べ今週は、東京でも最高気温が10℃前後下がっています

 

 

と、多くの方が寒さばかりに気を取られがちですが、気温と同時に湿度もだいぶ低下していること、ご存じでしたか?

 

 

例年、春から秋(3~11月)にかけては、湿度は平均60%以上が保たれ、夏は平均80%以上にもなります。ところが冬の訪れとともに湿度も急降下。東京も先週まで50~60%台を中心に、高い日は90%を超える湿度の日もあったのに、先週末に一気に低下。昨日は、最低湿度は32%、平均湿度は43%でした。

 

 

関東地方では、乾燥しがちな気候が2月まで続くことになります。

 

 

肌トラブルは、冬本番よりむしろ今の時期に急増!?

 

 

空気の乾燥は、肌の調子にてきめんに影響しますよね。女性にとっては恐ろしい時期です。

 

 

角層(皮膚の一番表の層)内の水分は、 目に見えて汗をかいていなくても、少しずつ皮膚の表面から蒸発しています。空気が乾燥していれば、奪われる水分はますます増えます。

 

 

一方、肌の内側からの水分供給は、 血の巡り(血行)によって左右されます。寒さで血行が悪くなる冬は、それだけ肌への水分供給も減ってしまいます

 

 

こうして冬は、外から内から、肌の乾燥が引き起こされるのです。

 

 

特に問題なのが、実は湿度が急に下がる今の時期。冬の湿度低下に対しては、次第に体も順応するため、角層のバリア機能も上がっていきます。ただし、 それには1週間程度の時間がかかるとされます。また、あまりに湿度の変化が大きいと、きちんと順応できず、 角層のバリア機能が劇的に下がってしまうこともあります。(参考文献:傳田光洋『皮膚は考える』岩波書店)

 

 

その結果、この時期は刺激を受けやすく、肌荒れやかゆみを引き起こしやすくなります。常在菌のバランスが崩れて吹き出物が出来たり、アレルギー物質の影響を受けやすくなったりと、他の時期では見られない肌トラブルに見舞われることも増えるのです。

 

 

なぜ乾燥するとインフルや風邪にかかりやすくなる?

 

 

空気の乾燥は、インフルエンザや風邪の感染を助長することでも知られます。

 

 

インフル予防のためには、室内の湿度を50~60%に保つことが、厚労省の「インフルエンザQ&A」でも推奨されています。

 

 

これは別に、インフルエンザ等のウイルスが湿気に弱いからではありません。

 

 

私たちの体に備わっている、ウイルス防御システムを最大限に働かせるためです。

 

 

インフルエンザや風邪の侵入経路は、のどや鼻の粘膜です。粘膜は皮膚と違い、物質の出入りがしやすく出来ています。見えるところに露出こそしていませんが、その分、バリア機能が低いのが弱点

 

 

それでも、粘膜は粘液に覆われ、「せん毛」という目に見えない細かい毛のようなものが生えていて、それらがあいまって外敵などの異物をキャッチし、体の外に追い出すようになっています。(せき、くしゃみ、鼻水、たんなどは、その手段)

(Sutterstock)

 

 

このせん毛も、血行が悪ければ働きが低下します。また、粘液が渇いてカピカピになっているような状態では機能しないことも、想像に難くないですよね。ですから吸い込む空気が冷たく乾いていると、ウイルスの侵入を防ぎきれないのです。

 

 

逆に、吸い込む空気が適温で湿り気を帯びていれば、のどや鼻の粘膜が冷やされずうるおいが保たれます。せん毛の異物を排除する機能もスムーズに発揮され、バリア効果が得られるというわけです。

 

 

このインフル・風邪予防の観点から、先日のブログではマスクの着用をお勧めしました。つまり、マスクでウイルスの侵入を物理的に防ぐこと以上に、保湿と保温でウイルス排除力のアップを期待できる、ということでしたね。

 

 

 

美肌と感染予防はもちろん、加湿だけであたたかさUP、って知ってた?

 

 

ただ、肌に関してはマスクだけは口周りしか覆えませんから、部屋そのものを加湿するのがお勧めです。やはり加湿器を活用しましょう

 

 

加湿器を使って湿度を上げると、それだけで嬉しいメリットがもう一つあります。

 

 

実は、室温が同じなら、湿度が高い方があたたかく感じるのです。加湿器メーカーであるダイニチ工業の実験によれば、室温20℃の時、湿度20%より湿度60%の方が体感温度が1.5℃も高くなったそうです。

(ダイニチ工業)

 

これは先にも書いた、皮膚からの目に見えない水分の蒸発が関係しています。体の表面から水分が蒸発する際には、液体から気体へ変換するためのエネルギーが使われるのです。つまり熱が奪われていく、ということ。

 

 

空気が乾燥していれば、水分は空気中に奪われやすくなります。体の表面から水分が空気中にどんどん出ていき、その分、エネルギーが必要で熱が奪われます。それだけ寒く感じる、ということです。

 

 

逆に、体の回りの湿度が高い時は、体の表面の水分が蒸発しづらい、つまり体から熱が逃がしにくくなるので、体感温度が上がるのです。

 

 

 

肌も潤い、風邪予防にもなって、さらに省エネにもなる。さっそく加湿を始めましょう!

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